ヌースフィットFMCB 薬剤
それぞれの薬剤の使用方法と特徴の説明。用途・好みによって薬剤をタイプ、PH別に選べます。
ヌースフィットFMCBの使い方…先ずFとMをミックスして使います。
- F→F還元・・・フィブリル(ずらし)
- M→M還元・・・マトリックス(ふくらまし)
- C→膨潤コントロール
- ブリッジ(架橋)
FMCB薬剤それぞれの使い分け
- ■ジェル+ジェル…トロトロジェルはストレート・デジタルパーマに最適
- ■ジェル+ローション…僅かなトロ味でワインディングローションにもOK
- ■ローション+ローション…サラサラ薬液でパーマに最適
Fジェル/疎水性「コポリマー」がトロトロジェルのベースで、※① 過膨潤を抑制します。ストレートの場合はMジェル、Cジェル、C9ジェルと合わせて使用することでしっかりクセを伸ばしながら今までの還元剤では得られないツヤ・手ざわりが得られます。
※① 分かりやすく表現すると・・・コポリマーが含まれているジェル製品は,ほとんど水を使っておらず、さらに疎水性に傾いているため水による膨潤が極めて少なく過膨潤が起きにくい。その為過膨潤によるキューティクルの破損なども大きく抑制できることとなります。
Fジェルは酸性域の製品なので、もともと膨潤は少ないのですが、通常のアルカリ成分の還元剤は親水性の為に水による過膨潤を起こす事があります。
但し、アルカリ還元剤のMジェルには「コポリマー」が多く含まれることで疎水性に傾き過膨潤を抑制することが出来ます。それによってFジェルとMジェルをミックスで使用しても、過膨潤を抑制しながら充分な還元を得られるためにクセをしっかり伸ばすことができるのです。
但し、通常FジェルとMジェルのミックスした還元剤だけでは、クセは伸びません。FジェルとMジェルのミックス剤を塗布して、加温後、C9ジェルもしくは、Cジェルの重ね塗りが必要となります。(詳しくはマニュアル参照してください)
※ローションタイプにも「コポリマー」は含まれていますが、ローションという事もあり、水が含まれており親水性が強くなるためにジェルタイプと同じ環境にはありませんので、ご注意下さい。
還元剤:スピエラ
PH:3.5 ノンアルカリ スピエラ 3.7%
ハイブリット コポリマーが疎水性の役割を果している
縮毛矯正の際は、Fジェル・Mジェル・C9(C)ジェルのトリプル還元となる
Fローション/サラサラローションなので、ワインディングされた髪にも素早く浸透します。健康毛にはMローション、Mジェルなどとミックスして使用することで、髪にとても負担の少ない中性域で、しっかりとしたパーマがかけられます。
還元剤:スピエラ
PH:2.9 ノンアルカリ スピエラ3.7%
※ローションタイプにも「コポリマー」は含まれていますが、ローションという事もあり、水が含まれており親水性が強くなるためにジェルタイプと同じ環境にはありませんので、ご注意下さい。
Mジェル/シスアミ&チオのトロ~リジェル。※① 疎水性「コポリマー」が過膨潤を抑制します。★Fジェルとのミックスで、ストレート・デジタルパーマに最適な薬剤となります。★Fジェル、Fローションとのミックス比率を変えることで、あらゆる毛状に対応できます。
※① 分かりやすく表現すると・・・コポリマーが含まれているジェル製品は,ほとんど水を使っておらず、さらに疎水性に傾いているため水による膨潤が極めて少なく過膨潤が起きにくい。その為過膨潤によるキューティクルの破損なども大きく抑制できることとなります。
Fジェルは酸性域の製品なので、もともと膨潤は少ないのですが、通常のアルカリ成分の還元剤は親水性の為に水による過膨潤を起こす事があります。
但し、アルカリ還元剤のMジェルには「コポリマー」が多く含まれることで疎水性に傾き過膨潤を抑制することが出来ます。それによってFジェルとMジェルをミックスで使用しても、過膨潤を抑制しながら充分な還元を得られるためにクセをしっかり伸ばすことができるのです。
但し、通常FジェルとMジェルのミックスした還元剤だけでは、クセは伸びません。FジェルとMジェルのミックス剤を塗布して、加温後、C9ジェルもしくは、Cジェルの重ね塗りが必要となります。(詳しくはマニュアル参照してください)
※ローションタイプにも「コポリマー」は含まれていますが、ローションという事もあり、水が含まれており親水性が強くなるためにジェルタイプと同じ環境にはありませんので、ご注意下さい。
還元剤:システアミン・チオグリコール酸
PH:8.1 アルカリ:3.0 シスアミ4% チオ2%
ハイブリット コポリマーが疎水性の役割を果している
縮毛矯正の際は、Fジェル・Mジェル・C9(C)ジェルのトリプル還元となる
Mローション/幅広い髪に髪に対応できるサラサラローションです。★システアミンのローションとして単体でもお使い頂けます。★Fジェル、Fローションとのミックス比率を変えることで、あらゆる毛状に対応できます。
還元剤:システアミン・チオグリコール酸
PH:8.1 アルカリ:3.3シスアミ4% チオ2%
※ローションタイプにも「コポリマー」は含まれていますが、ローションという事もあり、水が含まれており親水性が強くなるためにジェルタイプと同じ環境にはありませんので、ご注意下さい。
サルM/サルファイトジェル。とにかく傷めたくない人にFとのミックスで驚きの質感になります。★Fジェル、Fローションとのミックスで、ダメージ毛に驚きのツヤ感となります。★とにかく髪を傷めたくない、ダメージを進行させたくない人のパーマ・ストレートに最適です。
還元剤:サルファイト
PH:8.5 アルカリ:3.0
FMCBの使い方…ストレートはF+Mで処理後Cを重ねて塗布します。
Cジェル/単体ではほとんど効かないほど弱いストレート剤。でもそれが利きます!★ストレートでは予めF+Mで毛髪を還元したあとにCジェルを重ねて塗布します。すると、フィブリルの「ずれ」を生じる最小限の膨らみを髪に与えます。★膨らみは最小限なので、間充物質の流失を最小限に抑えられます。
還元剤:チオグリコール酸(ジェル)
1剤PH:8.5 アルカリ:3.0 還元剤濃度6.5%
疎水性が働く
C9ジェル/強いクセでも頼りになる、前処理還元ジェルです。★強いクセ、伸びにくいクセの場合Cジェルに代えて使用します。
★しっかり還元できるにもかかわらず、疎水性「コポリマー」の働きで過膨潤を抑制します。
じっくり作用させられるので、毛髪表面へのダメージを抑えます。
還元剤:チオグリコール酸(ジェル)・ジチオ
1剤PH:9.2 アルカリ:5.9 チオ9.5%+ジチオ2.7%
疎水性が働く
Bジェル/ハイブリッド・コポリマーが毛髪表面のキズを架橋し、ツヤ感MAXです!★カラーリングなどでできる毛髪表面の損傷。ハイブリッド・コポリマーが目に見えないキズを補修し、毛髪の強化とツヤ出し効果を発揮します。★ヘアカラーに10%配合すると、ツヤツヤに仕上がります!
ハイブリッドコポリマー
リピジュア PH:6.8
疎水性が働く
FMCBをさらにグレードアップさせるヌースフィットの助剤
bR2/FMCBの為に開発されたブロム酸2液です。◆カール・ウェーブのリッジ感を演出しやすいブロム酸タイプの第2液です。
◆完全なリキッドなので、ワインディングされた髪にもしっかり浸透します。
ハイブリッドコポリマー
リピジュア PH:6.0
マルチPPT32/たった1本。オールインワンの優れものです。
◆ケラチン・コラーゲン・縮物タンパクなそ12種類の由来成分を基に分子量の大小によって32種類
のPPTを配合した、正にオールインワンのPPTです。
32種類のPPT
PH:6.8
パワーR2+/毛髪内部を架橋して毛髪の強度を回復します!
◆パーマ・ストレートで切られたS-S結合は2剤によって全て再結合するわけではありません。
R2+は再結合に失敗したS-Sに架橋し強度を回復します。
◆ハイダメージ毛へのストレートなど、トロ毛になりそうな時の強度回復剤としても重宝します。
リアクティブレジン
吸着性ヒアルロン酸 PH:5.0
DD/還元剤のニオイを抑え、失いがちなアミノ酸を補給します。
◆スピエラ・システアミンなどのニオイの素、硫化水素を破壊する消臭トリートメントです。
◆数々のアミノ酸を配合し、パーマ・カラーで失いがちな毛髪成分を補います。
各種アミノ酸
フィトンチッド PH:6.0
LPD/高濃度の脂質マトリックスでCMCえおケアします。◆毛髪ダメージはキューティクル間のCMCダメージから始まります。
★パーマ・ヘアカラーの前処理で、CMCケアをすることで毛髪を保護し、キレイなパーマ・カラー
に仕上がります。
脂質マトリックス
PH:5.5
【FMCBに基づいたパーマ使用薬剤について】
通常パーマであればローションタイプを使用します。
Fローション F還元用ローション 還元剤:スピエラ2.8~3.3% PH:2.6~3.0 ノンアルカリ | 配合比率 1対2 | Mローション M還元用ローション 還元剤:システアミン+チオグリコール酸 チオ換算6.2~6.7% PH:7.8~8.3 アルカリ3.2~3.7ml |
薬剤をゆっくり効かせたい場合、もっとなめらかに仕上げたい場合など、適宜ジェルタイプの薬剤を使用します。
Fジェル
F還元用ジェル
還元剤:スピエラ2.8~3.3%
PH:3.3~3.7
ノンアルカリ
Mジェル
M還元用ジェル
還元剤:システアミン+チオグリコール酸
チオ換算6.2~6.7%
PH:7.8~8.3
アルカリ2.8~3.3ml
サルM(ジェル)
M還元用ジェル
還元剤:サルファイト
チオ換算2.7~3.1%
PH:8.3~8.7
アルカリ2.9~3.3ml
F+Mの基本比率は(F=1:M=2)ですが、ダメージ度の高い髪や極力ダメージを抑えたい場合は、Fの比率を高く、硬毛・健康毛にしっかりカールを出したい場合はMの比率を高く調整します。
F | 1 | 3 | 2 | 1 | 1 | 1 |
M | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 |
PH | 2.5~3.0 | 5.5~6.0 | 6.0~6.5 | 6.5~7.0 | 7.0~7.5 | 7.5~8.0 |
参考資料
W還元・トリプル還元を行う施術となります。
ジェルタイプを使用することで中に含まれる「コポリマー」により、疎水性が働き過膨潤を防ぎます。
ジェルタイプは、ほとんど水を使用しない薬剤ですが、ローションタイプはローションということから水が含まれ親水性の方が強くなるタイプの薬剤です。(疎水性能力も持ち合わせているが、親水性が強い)