アミノ酸が分子レベルで結合し、毛髪の損傷を補修してゆく特許取得システム
AMINOSHIELD
◎毛髪をつくるアミノ酸は3タイプ
毛髪の主成分であるケラチン(タンパク質の一種)は、18種類のアミノ酸から成っています。タンパク質を構成するアミノ酸は酸性アミノ酸、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸の3タイプに分けられますが、髪の成分中のおおよその割合は、「酸性:中性:塩基性=22:66:12」となっています。「髪は弱酸性」というのは、アミノ酸レベルで酸性が若干まさっていることからきています。
◎毛髪は3層構造
毛髪の断面を電子顕微鏡で見ると、例えて言えば、食べ物の「かんぴょうの海苔巻き」のような3層構造をしています。表面を覆っている部分がキューティクル(毛上皮)で、これは海苔巻きの海苔にあたります。
中心にはメデュラ(毛髄質)という芯状のものが通っており、海苔巻きで言えば具(かんぴょう)の部分です。この2つの部分の間にある、海苔巻きのご飯にあたるところを、コルテックス(毛皮質)といいます。海苔巻きの大部分がご飯であるように、毛髪の大部分(85~90%)を占めるのはコルテックスです。
◎毛髪の性質を決めるコルテックス
コルテックスは、コイル状に細長く伸びた繊維細胞(「フィブリル」)が互いにからみ合って、束のようにできています。健康な毛髪では、その繊維質の間に、軟質ケラチンを主体とした皮質間充物質(「マトリックス」)がつまっています。毛髪が本来持つ、ひっぱり強さと弾力性の理由は、この構造にあります。また、毛髪の色を決定するメラニン色素も、コルテックスにあります。サロンで行う、コールドパーマのウェーブやヘアカラーの染色の効果は、それぞれの液剤の働きにより、コルテックスが反応した結果としてあらわれるのです。
◎本来のトリートメントとは
トリートメント(補修)とは、髪のどこを補修するのでしょうか? 髪の健康や損傷を語る場合、毛髪の外側にあるキューティクルだけが取り上げられることが、多いように見受けられます。しかし、損傷がひどくてパーマやカラーがうまくきまらない髪では、マトリックスが外部に流出して、コルテックスに空洞化が生じてしまっています。このようなダメージヘアでは、毛髪の外側だけでなく内側にも作用して、コルテックスを改善するトリートメントが必要です。
◎PPT(高分子たんぱく質)による髪の内側の補修への疑問
毛髪の内側を補修する場合、流失した部分を補充する成分を内部に入れることが必要です。従来行われているトリートメントの中には、PPT(高分子タンパク質)を毛髪内部に入れて補充することにより、毛髪を内側から補修するというものがありますが、PPTは、それ自体が既に完成されたタンパク質です。トリートメント処理によってPPTが毛髪内部に入ったとしても、毛髪内部に元々あるタンパク質とは異種のものであるため、内部での定着は難しく、洗い流すことにより流出しやすいと考えられます。果たして、PPTを内部に入れることで、髪は内側から補修されていると言えるのでしょうか?
◎アミノシールドはアミノ酸を髪の中に入れて補修する
毛髪を内側から補修するために、アミノシールド トリートメント・システムでは、タンパク質の元となるアミノ酸を毛髪の内部に入れて、毛髪の内側で擬似ケラチンを形成し、損傷による流出部分の補充成分を作り出します。この擬似ケラチンを形成する原理は、酸性・塩基性の2種類のアミノ酸水溶液を順番に髪に塗布することにより、そこに含まれる酸性・中性・塩基性のアミノ酸を毛髪内部に浸透させて、アミノ酸同士で化学反応を起こさせるというものです。毛髪内部への定着という点では、この擬似ケラチンが外から入れるのではなく、内部で形成されるものであるため、内部への同化・定着が進みます。したがって、洗い流しても流出しづらく、内部補充成分として中に留まりやすいことが期待できます。また、毛髪内部への浸透度という点でも、アミノ酸はタンパク質の元となる低分子の物質であるため、より高い効果が得られます。