美容室において関わる美容成分で、最近話題になっているエイジングケアに役立つ美容成分をまとめてみました。近年の高齢化社会に伴って、平均寿命の向上か際立つ時代ですが、アンチエイジングに対する意識も高くなっている昨今だけに美容のプロである美容室として、また、美容師としてある程度知っておく必要があると思い簡単にですが集めてみました。
尚、ひとつひとつを詳細に説明すると途方もないデーター量になる為、簡素化した説明のみにさせて頂きました。また、情報提供しているサイトを情報先としてご紹介させて頂きましたが、弊社とは無関係ですのでその点ご理解ください。
- 1 注目のエイジング成分
- 1.0.1 5-ALA 5-アミノレブリン酸
- 1.0.2 EGF(Epidermal Growth Factor)
- 1.0.3 NMN ニコチンアミドモノヌクレオチド
- 1.0.4 PQQ ピロロキノリンキノン
- 1.0.5 L-カルニチン
- 1.0.6 TBK-387(テロメラーゼ酵素活性抽出液)
- 1.0.7 アスタキサンチン
- 1.0.8 アルファアルブチン
- 1.0.9 エクソソーム
- 1.0.10 エピジェネティクスに基づく成分
- 1.0.11 エラスチン
- 1.0.12 エルカラクトン
- 1.0.13 カンナビジオール
- 1.0.14 CBDとは (カンナビジオール)
- 1.0.15 コウジ酸
- 1.0.16 コエンザイムQ10
- 1.0.17 コラーゲン
- 1.0.18 シクロピアエキス
- 1.0.19 ステムセルエキス
- 1.0.20 スピルナ
- 1.0.21 セラミドNP
- 1.0.22 トランシリチン
- 1.0.23 ナイアシンアミド
- 1.0.24 ヒアルロン酸ナノカプセル
- 1.0.25 ヒト幹細胞培養液
- 1.0.26 ビタミンC誘導体
- 1.0.27 ビタミンF
- 1.0.28 フィトセラミド
- 1.0.29 プテロカルプスマルスピウム樹皮エキス
- 1.0.30 フラーレン
- 1.0.31 プラセンタエキス
- 1.0.32 プロテオグリカン
- 1.0.33 プロビタミンB5
- 1.0.34 ペプチド複合体(Peptide Complex)
- 1.0.35 ペンタペプチド-48
- 1.0.36 ポリアミン(Polyamines)
- 1.0.37 ポリグルタミン酸
- 1.0.38 マイクロRNA(MicroRNA)
- 1.0.39 マイクロバイオームフレンドリー成分
- 1.0.40 マトリキシル
- 1.0.41 レチノール
- 1.0.42 温藻RG92
注目のエイジング成分
5-ALA 5-アミノレブリン酸
5-ALAは、地球上のさまざまな生命、例えば植物や動物などが普遍的に作り出している「アミノ酸」の一種です。人体での5-ALAの役割はただひとつであり、ヘムという物質のもととなることです。8個の5-ALAが合わさって出来上がるヘムはさまざまな生命活動の鍵となります。身近な例では、酸素を全身に行き渡らせる血中の赤い色素(ヘモグロビン)に含まれており、酸素とヘムが周囲の環境に応じ結合したり、離れたりすることで、酸素が肺から体のすみずみにまで届けられることが知られています。
情報先 : SBIファーマ株式会社
EGF(Epidermal Growth Factor)
細胞増殖や修復を促進し、肌の若返りに寄与します。
エピダーマル・グロース・ファクター(Epidermal Growth Factor、EGF)は、細胞の成長と分裂を促進するタンパク質で、特に皮膚の再生・修復において重要な役割を果たします。EGFはエピダーマル細胞に影響を与え、新しい細胞を生み出し、古い細胞を取り替えるプロセスを刺激します。これにより、肌の弾力性やハリを向上させ、しわや傷の修復をサポートします。
美容分野では、EGFが主に以下のような利点があるとされています:
- 皮膚再生と修復: EGFは細胞の成長を促進し、皮膚の再生や修復を助けます。これにより、傷跡やシワの軽減が期待されます。
- コラーゲン合成の促進: EGFはコラーゲン合成を刺激し、肌の弾力性やハリを向上させることが期待されます。
- 抗炎症効果: EGFは抗炎症作用があり、肌の炎症を軽減する助けになります。
- 細胞の活性化: EGFは表皮細胞を活性化させ、肌の健康維持に寄与します。
EGFは化粧品や美容医療で使用される成分として広く知られており、美容製品にはEGFが含まれているものがあります。ただし、EGFを含む製品の使用には個人差があり、肌に合わない場合もあります。また、医療目的でのEGFの使用には医師の指導が必要です。
NMN ニコチンアミドモノヌクレオチド
NMNとは「ニコチンアミドモノヌクレオチド(Nicotinamide mononucleotide)」と呼ばれる、ビタミンB群の中に含まれる成分のひとつのことです。NMNは、ヒトをはじめとする多くの生物内に存在していますが、年齢を重ねるにつれて減少していきます。NMNが減少することで、代謝機能や骨密度が低下したり、眼機能が低下したりする、いわゆる「老化現象」が起こります。
ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、ニコチンアミドとリボースの結合から成る生体内でのNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の前駆体であり、生体内でNAD+合成に関与します。NAD+は細胞内でのエネルギー産生や代謝プロセスに重要な役割を果たし、NMNはその合成を助ける役割があると考えられています。
美容関連の観点から、NMNが注目を集めている理由は、次のような特性があります:
- 抗酸化作用: NMNは細胞内でNAD+を増加させ、これが抗酸化作用に寄与し、細胞を酸化ストレスから保護すると考えられています。これにより、紫外線やその他の環境要因からくる肌のダメージを軽減する可能性があります。
- 細胞のエネルギー産生: NAD+はミトコンドリア内でエネルギー産生に関与しており、NMNの摂取がこれをサポートすることで、細胞の活力や代謝を向上させるとされています。
- コラーゲン合成の促進: NAD+はコラーゲン合成にも関与しており、NMNの利用が肌の弾力性やハリの維持に寄与する可能性があります。
ただし、NMNに関する研究はまだ初期段階であり、特に美容に関する効果についてはさらなる研究が必要です。また、NMNは口から摂取されるサプリメントとして市場に出ていますが、摂取量や効果については科学的な合意が得られているわけではありません。
NMNを含む製品の使用には注意が必要であり、健康上の問題がある場合や医学的なアドバイスが必要な場合は、医師に相談することが重要です。
PQQ ピロロキノリンキノン
PQQは、ピロロキノリンキノンの略で、1979年にバクテリアから取り出されたわりと新しめの栄養素です。植物性食品に見られるビタミンのような性質を持ち、理化学研究所では「14番目のビタミンになるのでは」と期待されています。アンチエイジングでも特に「脳の働き」によい影響を及ぼします。「記憶力」、「認知力」、「集中力」、「注意力」の低下が改善されるといいます。
情報先 : 理化学研究所
ピロロキノリンキノン(PQQ、ピロキノリンキノン)は、ビタミン様の物質で、抗酸化作用を持つことで知られています。PQQは特にミトコンドリアの機能やエネルギー産生に関与することが研究され、美容や健康に対する様々な効果が期待されています。
以下は、PQQが美容に寄与する可能性があるいくつかの点です:
- 抗酸化作用: PQQは強力な抗酸化作用を持ち、細胞を酸化ストレスから守り、活性酸素の影響を軽減します。これにより、肌の老化やダメージが抑制される可能性があります。
- ミトコンドリア機能のサポート: PQQはミトコンドリアの機能を向上させ、細胞内のエネルギー産生をサポートします。これにより、細胞の代謝が活性化され、肌の健康を促進できるとされています。
- 神経保護効果: PQQは神経細胞の保護に関与することが示唆されています。ストレスや環境要因からくる神経細胞のダメージを軽減し、肌の状態を良好に保つことが期待されます。
- コラーゲン合成の促進: 一部の研究では、PQQがコラーゲン合成を促進する可能性があるとされています。これは肌の弾力性やハリを向上させる助けになります。
ただし、PQQに関する研究はまだ初期段階であり、美容において具体的な効果がどれほどあるかについてはさらなる研究が必要です。また、PQQを含む製品やサプリメントを摂取する場合は、適切な摂取量や個々の体質に合わせた使用が重要です。医師や専門家のアドバイスを受けながら使用することがお勧めされます。
L-カルニチン
L-カルニチンは脂肪の代謝に必要な成分です。L-カルニチンは年齢とともに不足し、肌荒れやたるみの原因となります。年齢とともにお肌が敏感になってきた方や、たるみが気になる方はL-カルニチンが不足している可能性があります。L-カルニチンはセラミドと相性が良いので併用をおすすめします。
L-カルニチン(L-Carnitine)は、アミノ酸の一種で、体内でアセチルCoAからミトコンドリア内へ長鎖脂肪酸を輸送するのに必要な物質として知られています。これにより、エネルギー産生の一環として脂肪酸を酸化してエネルギーを生み出すプロセスに参加します。
美容関連でのL-カルニチンの役割や効果には以下のような点があります:
- 脂肪酸の代謝促進: L-カルニチンは脂肪酸をミトコンドリア内に輸送し、酸化してエネルギーを生産するため、脂肪酸代謝に関与します。このプロセスが促進されることで、脂肪のエネルギーへの変換が助けられ、脂肪の燃焼が促進されるとされています。
- エネルギー産生のサポート: L-カルニチンの存在がエネルギー産生に寄与し、疲労感の軽減や活力感の向上が期待されます。
- 筋肉の維持と修復: L-カルニチンは筋肉のエネルギー供給に関与し、トレーニング後の筋肉の修復と維持に寄与すると考えられています。
- 抗酸化作用: L-カルニチンは抗酸化作用も持っており、細胞の酸化ストレスから保護し、肌の老化の防止に寄与する可能性があります。
- 血行促進: 血管を拡張させ、血液の循環を促進する働きがあるとされています。これにより、皮膚への酸素や栄養分の供給が向上し、肌の健康をサポートすることが期待されます。
ただし、効果や安全性については個人差がありますし、過剰な摂取は副作用を引き起こす可能性があります。特に医学的な状態や他の薬物との併用においては、医師の指導を受けるべきです。また、美容や健康の目的でサプリメントとして摂取する場合も、適切な摂取量に留意する必要があります
TBK-387(テロメラーゼ酵素活性抽出液)
テロメラーゼは、細胞の分裂においてテロメアを維持し、細胞老化を遅らせる酵素です。テロメアは染色体の末端にある部分で、細胞分裂の際に短くなり、細胞が老化する原因となります。テロメラーゼは、テロメアの長さを維持する働きを持っているため、美容や健康において若返りや細胞の活力維持に関心が寄せられています。
TBK-387についての具体的な効果や使用に関する情報は、専門的な医学・美容の文献や製品の詳細情報を確認する必要があります。新しい成分や製品が市場に登場する可能性があるため、最新の情報を確認することが重要です。
アスタキサンチン
強力な抗酸化物質で、紫外線や環境ストレスからの肌を守ります。
鮭やいくらの赤い色素に含まれている「アスタキサンチン」は、優れた抗酸化力を持つ実力派です。アスタキサンチンは、自然界に存在する赤い色素で、主にミドリムシやカラダイノフィツェア属の微細藻類、サケやエビなどの動物に含まれています
コエンザイムQ10の1000倍、ビタミンEの500~1000倍もの抗酸化力を持つとされています。
アスタキサンチンはその抗酸化作用をもとに、メラニン生成を防ぐ美白作用、色素沈着を防ぐ作用、シワ改善作用などがあります。
紫外線や加齢により加速する老化現象を食い止めるため、アスタキサンチンの抗酸化力が注目されています。
肌細胞を酸化ダメージから守り、回復を促したい方におすすめです。
アスタキサンチン(Astaxanthin)は、赤い色素を持つカロテノイドの一種で、主に海藻、魚、シュリンプ、クラゲ、プランクトンなど自然界の生物で見られます。アスタキサンチンは、強力な抗酸化作用を持ち、特に美容と健康に関連する多くの利点があります。
以下は、アスタキサンチンが美容に寄与する可能性があるいくつかのポイントです:
- 抗酸化作用: アスタキサンチンは非常に強力な抗酸化物質であり、自由基の活性酸素を中和することで、細胞や組織を酸化ストレスから保護します。これにより、肌の老化やダメージを軽減する効果が期待されます。
- 紫外線防止: アスタキサンチンは紫外線に対しても効果的な抗酸化物質であり、紫外線からのダメージを和らげるとされています。これは、日焼けやシミの予防に寄与する可能性があります。
- コラーゲン合成の促進: アスタキサンチンは、コラーゲン合成を活性化する可能性があります。コラーゲンは肌の弾力性やハリを維持するために重要なタンパク質です。
- 炎症の抑制: アスタキサンチンは抗炎症作用も持っており、肌の炎症や赤みを抑える効果があるとされています。
- 美白効果: アスタキサンチンはメラニンの生成を抑制し、シミやくすみの軽減に寄与する可能性があります。
アスタキサンチンはサプリメントや美容製品、食品などさまざまな形で摂取されることがあります。ただし、個々の健康状態やアレルギーに注意しながら、適切な摂取量を守り、医師や美容専門家のアドバイスを受けることが重要です。
アルファアルブチン
アルファアルブチン(Alpha-Arbutin)は、美白効果を持つ成分として知られています。アルブチンは、ヒトの皮膚においてメラニン色素の生成を制御するのに役立つ成分で、特にシミやくすみの軽減に効果があるとされています。
以下は、アルファアルブチンが美容に寄与する可能性があるいくつかのポイントです:
- 美白作用: アルファアルブチンは、メラニンの生成を抑制することで、肌の美白効果をもたらします。これにより、シミやくすみの軽減が期待されます。
- 安定性: 一般的なアルブチンよりも安定性が高いとされています。アルブチンは酸や熱に弱い性質があり、アルファアルブチンはそれを改善し、製品の安定性を向上させます。
- 低刺激性: アルファアルブチンは、ヒドロキノンと比較して低刺激性であり、長期間にわたって使用することができるとされています。
- 日本やアジアの美白製品に使用される: アルファアルブチンは、日本やアジアの美容製品に頻繁に使用され、肌の明るさや均一なトーンを追求するための成分として広く知られています。
- 透明感の向上: アルファアルブチンは、肌の透明感を向上させる効果が期待され、肌をクリアで均一なトーンに整える役割があるとされています。
美白効果があるとされながらも、個々の肌質や反応には個人差があります。アルファアルブチンを含む製品を使用する際には、自分の肌に合うかどうかを確認し、必要に応じてパッチテストを行うことがお勧めです。
エクソソーム
エクソソーム(Exosome、エキソソームとも呼ばれる)は細胞から分泌される直径50-150 nm(ナノメートル:10億分の1メートル)の顆粒状の物質です。その表面は細胞膜由来の脂質、タンパク質を含み、内部には核酸(マイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNAなど)やタンパク質など細胞内の物質を含んでいます。エクソソームが他の細胞に取り込まれるとその情報が伝わり、メッセージを共有することで体の健康維持に役立つと考えられています。
情報先 : 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター
エクソソーム(Exosomes)は、小胞状の小さな細胞小器官で、細胞間で情報を転送する役割を果たす微小な小胞です。これらの小胞は細胞内のエンドソームと呼ばれる小胞から由来し、主にタンパク質や遺伝子物質を含むことがあります。エクソソームは、特に細胞間のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たし、その特性から美容において注目を浴びています。
以下は、エクソソームが美容分野でどのように利用されているかに関する情報です:
- 細胞コミュニケーションの促進: エクソソームは細胞から分泌され、他の細胞に対してシグナルを送ることができます。これにより、細胞間のコミュニケーションが促進され、細胞の機能が調整されると考えられています。
- 細胞の再生と修復: エクソソームには成長因子やタンパク質、ヌクレオチドなどが含まれており、これらの成分が細胞の再生や修復を促進する可能性があります。これが美容製品において、肌の再生やシワの軽減に寄与すると期待されています。
- 抗酸化作用: エクソソームには抗酸化物質が含まれていることがあり、これが細胞を酸化ストレスから保護する効果が期待されます。これにより、肌の老化やダメージが軽減される可能性があります。
- ヒト幹細胞由来のエクソソーム: ヒト幹細胞由来のエクソソームは、細胞の再生力や抗老化効果を利用するため、美容製品に使用されています。これが肌の若返りやハリの向上に寄与すると考えられています。
エクソソームを利用した美容製品が市場に登場しており、これらは主に肌の再生や若返りに焦点を当てています。ただし、個々の製品には異なる成分構成があり、その効果も個人差があるため、製品を選ぶ際には詳細な成分表を確認し、個人の肌質に合ったものを選ぶことが重要です。
エピジェネティクスに基づく成分
エピジェネティクスを考慮したアプローチが進んでおり、DNA修復や細胞の若返りに関与する成分が研究されています。
エピジェネティクスに基づく成分は、肌の健康や美容に寄与するとされる成分で、主に遺伝子発現の調節や細胞の機能改善を促進することが期待されています。エピジェネティクスは、遺伝子の活性や発現を変更する因子を指し、これらの因子は環境やライフスタイルの影響を通じて変動します。以下は、美容においてエピジェネティクスに基づく成分の一般的な特性に関する情報です:
- DNAメチル化の調整: エピジェネティクスに基づく成分は、DNAメチル化のパターンを調整する働きがあります。DNAメチル化は、遺伝子の発現を制御する重要なメカニズムであり、適切なメチル化パターンの維持が肌の健康に寄与するとされています。
- ヒストン修飾の制御: ヒストンはDNAを包み込むたんぱく質で、その修飾が遺伝子発現に影響を与えます。エピジェネティクスに基づく成分は、ヒストンの修飾を調整し、遺伝子の活性を制御することが期待されます。
- ミクロRNAの調節: ミクロRNAは、遺伝子発現を制御する小さなRNA分子で、エピジェネティクスに基づく成分はこれらのミクロRNAの調整に関与することがあります。
- 細胞老化の抑制: エピジェネティクスに基づく成分は、細胞老化を遅らせる効果が期待されます。これにより、肌の弾力性やハリを保つ助けになります。
- 環境ストレスからの保護: エピジェネティクスに基づく成分は、環境ストレスから肌を保護する役割があります。紫外線や汚染などの外部の要因によるダメージを軽減し、肌の健康をサポートすることが期待されます。
これらの特性を持つエピジェネティクスに基づく成分は、美容製品やスキンケア製品に配合されています。ただし、個々の成分には異なる働きがあり、効果は製品によって異なります。製品を選ぶ際には、成分表を確認し、個人の肌質やニーズに合ったものを選ぶことが重要です。
エラスチン
エラスチンは、肌の真皮層で肌の土台となるコラーゲン繊維にコイルのように絡み付き、コラーゲン同士を固定して支える頑丈なゴムのような役割を担っています。
肌以外にも、靭帯、軟骨、子宮、肺などでエラスチンが臓器の伸縮性を保つように活躍しています。
エラスチンは年齢とともに自分の体でつくりだす力が衰え、30歳を過ぎた頃から不足しがちになるため、肌のたるみやシワなどの原因になります。
エラスチン(Elastin)は、タンパク質の一種で、主に結合組織に存在する成分です。結合組織は皮膚、血管、肺、腱、靭帯など、体内のさまざまな組織を構成しています。エラスチンは主に組織の弾力性を提供し、組織が伸縮するときに戻る力を発揮する役割を果たします。
美容部分でのエラスチンの役割については以下のような点が挙げられます:
- ハリと弾力性の維持: エラスチンは皮膚の中でコラーゲンとともに働き、皮膚にハリや弾力性を与えます。これにより、皮膚が伸縮したり収縮したりするときに、適切な弾力性を保つことができます。
- しわやたるみの予防: エラスチンが適切に働いていると、肌はより弾力的で、しわやたるみが発生しにくくなります。エラスチンの存在が十分でない場合、肌の弾力性が低下し、しわやたるみが現れることがあります。
- 血管の弾性: 血管壁にもエラスチンが存在し、血管の伸縮を助けています。これが正常に機能していると、血管が適切に収縮・拡張し、血流がスムーズに行われることに寄与します。
エラスチンは体内で新しく合成されることが難しく、年齢とともに減少する傾向があります。そのため、エラスチンをサポートするためのスキンケア製品や美容プロシージャが存在します。ただし、エラスチンを外部から補充することは難しく、主に内部からのサポートが重要です。バランスのとれた食事、適度な運動、健康なライフスタイルが皮膚の弾力性や健康維持に寄与します。
エルカラクトン
カンナビジオール
近年注目を集めているCBD(カンナビジオール)製品。このCBDはストレス軽減やリラックス効果があるとされており、精神作用や中毒作用がないことで人気となっています
CBDは、「cannabidiol(カンナビジオール)」の略称で、大麻に含まれる物質「カンナビノイド」のひとつです。アサの茎や種子から抽出される成分で、精神作用や中毒作用がないことで知られており、医療や美容分野でも興味関心が高まっています。
カンナビノイドと呼ばれる成分だけでも100種類以上あり、それ以外の成分を合わせれば1,000以上を超える物質を含んでいるとされています。CBDは炎症を鎮めたり、不安を緩和する役割があったりするため、海外では食品や日用品など実に数多くの製品へ加工され普及しています。カンナビジオール(CBD)にはアンチエイジング効果があります。 これは抗酸化作用が高いからこそ期待できる効果。 美肌を維持することはアンチエイジングにつながりますし、カンナビジオール(CBD)は肌トラブルの改善だけではなく、新たなトラブルが起きにくい肌をつくる予防効果もあります。
頭皮のコリをほぐす・髪を滑らかにする・髪や頭皮の損傷を修復する・髪の成長を促進する
CBDとは (カンナビジオール)
CBDは大麻草から抽出される成分で、植物栄養素の一つです。
数々の疾患や健康・美容に効果があるとしてアメリカでブームになりましたが、近年日本でも注目が高まっている成分です。CBDは皮膚の機能改善や炎症反応などに対して働いている身体調整機能(ECS)を整え、アトピー性皮膚炎やニキビ、抗酸化、創傷などに対し多くの良好な作用が確認されました。さらに最近の研究では表皮の水分を行き渡らせる働きがあるアクアポリン3を増殖させて皮膚の保水力をアップさせることも分かってきました。しわの改善や保湿などエイジングケアの有効な成分としても益々期待が高まっています。カンナビジオール(CBD)は、世界的にもブームになっており、期待される効果としては①日焼け・シミ予防②乾燥肌・シワ予防③ニキビ・アトピー④育毛・ツヤ・潤い⑤薄毛・抜け毛の改善⑥ダイエット・オーラルケア⑦成長ホルモンの有効作用など多種に至っています。大麻草に含まれる成分の代表的なものにCBDとTHCがあります。この2つの分子構造は非常によく似ていますが、人体に与える作用は全く異なります。THCはハイな状態を引き起こす精神活性作用があり、日本では使用が禁止されているのに対して、CBDはこうした精神活性作用はなく、逆にリラックス効果があります。日本では大麻草自体が規制されているので、使用が認められている「種」や「茎」は食品や化粧品、神社の麻紐などで利用されています。
CBDが毛成長促進成分アデノシンを活性化する
毛髪成長の根本である「毛乳頭」にアデノシンが直接作用し、発毛促進因子FGF-7の産生量を高めることで発毛を促進するというヘアサイクルのメカニズムが解明されました。この結果、アデノシンは2004年に医薬部外品の有効成分として厚生省から承認されています。
CBDが皮膚と髪の毛を健やかに保つ
カンナビノイド受容体CB1、CB2は皮膚細胞のすべてに存在しています。CBDが内因性カンナビノイドを破壊する酵素を抑制したり、活性酸素等を除去することで、表皮や毛包などのカンナビノイド受容体に作用すると言われており、さらにCBDは毛包に存在するCB1やTRPV1に働きかけ、毛の成長を促すとも言われています。CBDが抜け毛・薄毛を防いで育毛をサポートしてくれるのです。
コウジ酸
「コウジ酸」は、コウジキン(Aspergillus oryzae)と呼ばれる麹菌から抽出される酸です。この成分は、日本やアジアの伝統的な発酵食品製造において広く利用されています。美容分野では、コウジ酸が含まれる製品が肌の健康や美容に寄与するとされています。
以下は、コウジ酸が美容においてどのような効果を持つかに関する一般的な情報です:
- 抗酸化作用: コウジ酸には抗酸化作用があり、これにより細胞を酸化から保護し、肌の老化を遅らせる可能性があります。
- メラニン生成の抑制: コウジ酸はメラニンの生成を抑制し、シミや色素沈着の軽減に寄与するとされています。このため、肌のトーンを均等に保ち、明るく見せる効果が期待されます。
- 保湿効果: コウジ酸には保湿効果があり、肌の乾燥からくるかさつきや荒れを軽減すると言われています。
- 角質ケア: コウジ酸は古い角質の除去を助け、肌表面を滑らかにし、新しい細胞の生成を促進するとされています。
- 抗炎症作用: 一部の研究によれば、コウジ酸には抗炎症作用があるとされており、これが肌の炎症を軽減する効果に寄与する可能性があります。
コウジ酸は、化粧水、美容液、マスク、クリームなどの美容製品に配合されることがあります。ただし、個々の製品によって使用されているコウジ酸の形態や濃度が異なるため、製品の成分リストや製造者の指示を確認することが重要です。
コエンザイムQ10
細胞のエネルギー産生をサポートし、抗酸化作用があります。
コエンザイムQ10(Coenzyme Q10またはCoQ10)は、生体内に広く存在し、細胞のエネルギー生産に関与する酵素の補酵素として働く成分です。また、抗酸化物質としても知られています。美容分野においては、その抗酸化作用やエネルギー生産への関与が注目されています。
以下は、コエンザイムQ10が美容に寄与する可能性があるいくつかのポイントです:
- 抗酸化作用: コエンザイムQ10は細胞のミトコンドリアでエネルギー産生の一環として使われ、同時に酸化を受けることがあります。そのため、抗酸化作用があり、細胞を酸化ストレスから保護する役割が期待されます。これにより、肌の老化やダメージを軽減する可能性があります。
- エネルギー生産のサポート: コエンザイムQ10は細胞内でエネルギー生産の鍵となる役割を果たします。皮膚の細胞もエネルギーを必要としており、コエンザイムQ10がそのプロセスをサポートすることで、肌の健康を維持するのに寄与します。
- シワやたるみの改善: コエンザイムQ10の補充が、シワやたるみの改善に寄与する可能性があります。エネルギー生産の向上や抗酸化作用により、肌の弾力性が向上し、しわやたるみの発生を軽減するとされています。
- 紫外線からの保護: コエンザイムQ10は紫外線からのダメージを軽減する可能性があります。紫外線は肌の酸化を促進するため、抗酸化作用により紫外線からの保護が期待されます。
一般的には、コエンザイムQ10はサプリメントやスキンケア製品として入手可能です。ただし、製品ごとに濃度や形態が異なるため、製品を選ぶ際には注意が必要です。また、医師や専門家の助言を得て使用することが良い結果を得るために重要です。
コラーゲン
・鶏由来コラーゲン……鶏の軟骨からコラーゲンを抽出したもの
・ブタ由来コラーゲン……ブタの皮から抽出したもの
・魚由来コラーゲン……魚のうろこから抽出したもの
・マリンコラーゲン……マグロやカツオなどの魚の皮から抽出したもの
コラーゲンは、タンパク質の一種で、皮膚、骨、軟骨、靱帯、血管、歯など、人体の様々な組織に広く分布しています。美容分野では、特に肌の弾力性やハリを維持するために重要な成分として注目されています。
以下は、美容部分でのコラーゲンの役割や特徴に関する情報です:
- 弾力性とハリの維持: コラーゲンは皮膚の中で網目状の構造を形成し、これが皮膚にハリや弾力性を与えています。年齢とともにコラーゲンの産生が減少すると、皮膚はたるんだりしわができたりすることがあります。
- しわやたるみの軽減: コラーゲンの補給や刺激によって、肌の弾力性が向上し、しわやたるみが軽減されるとされています。これは、コラーゲンが皮膚組織をサポートし、水分を保持する働きがあるためです。
- 保湿効果: コラーゲンは水分を保持し、肌の水分バランスを維持する働きがあります。これにより、肌表面がしっとりと潤い、乾燥からくるかさつきや荒れを防ぐことが期待されます。
- 紫外線からの保護: コラーゲンは紫外線からのダメージを軽減する役割も果たします。紫外線はコラーゲンの分解を促進するため、コラーゲンの適切な量が保たれることで肌を紫外線から守ることができます。
コラーゲンはサプリメントやスキンケア製品、美容治療などさまざまな形で摂取され、肌の健康や美容への効果が期待されています。ただし、コラーゲンが外部から直接肌に吸収されるかどうかには議論があり、またコラーゲンの種類や製品によっても差があります。個々の肌質や目的に応じて、適切な方法でコラーゲンを取り入れることが重要です。
シクロピアエキス
抗酸化作用があり、炎症を鎮め、肌を守ります。
ステムセルエキス
幹細胞から抽出された成分が、細胞の再生や修復をサポートすると考えられています。
「ステムセルエキス」は、美容製品やスキンケア製品において使用される成分の一つで、通常は植物由来の幹細胞(植物幹細胞)から抽出されたエキスを指します。これらの成分は、肌の若返りや再生を促進するとされ、美容業界で注目を集めています。
以下は、ステムセルエキスが美容部分でどのように使われているかに関する一般的な情報です:
- 細胞の活性化: ステムセルエキスは、細胞の活性化や再生を促進する働きが期待されます。これにより、肌の新陳代謝が向上し、より若々しい肌をサポートすると考えられています。
- 抗酸化作用: 一部のステムセルエキスは抗酸化物質を含んでおり、これが細胞を酸化ストレスから保護し、肌の老化を防ぐ助けになるとされています。
- コラーゲンとエラスチンの生成促進: ステムセルエキスがコラーゲンやエラスチンの生成を促進するとされています。これにより、肌の弾力性やハリが向上し、しわやたるみが軽減される可能性があります。
- 炎症の抑制: 一部のステムセルエキスには炎症を抑制する効果があるとされ、これが肌トラブルの軽減に寄与する可能性があります。
- 日焼け後のケア: ステムセルエキスは、紫外線によるダメージから回復をサポートするため、日焼け後の肌ケアにも利用されています。
ただし、ステムセルエキスには製品ごとに異なる成分構成があり、その効果や安全性には差があります。製品を選ぶ際には、信頼性のあるブランドや製造元の情報を確認し、必要に応じて医師や専門家のアドバイスを受けることが重要です。また、個々の肌質や体質に合わせて使用することも大切です。
スピルナ
スピルリナは水前寺海苔などと同じ藍藻類の一種で、今から30億年以上も昔に地球上に誕生した、最古の植物の一つです。主にアフリカや中南米など、亜熱帯地方の高アルカリの塩水湖に繁殖しています。「スピルリナ」というのはラテン語で「らせん」という意味で、くるくるとねじれた形をしていることから名づけられたといいます。多種類の栄養素が豊富に含まれており、食生活の偏りがちな現代人の栄養補助食品として便利な食品です。
「理想的な栄養食品」ということでNASAでは宇宙食としての開発も進められています。
情報先 : ジャパン・アルジェ株式会社
セラミドNP
皮膚バリアの強化に寄与し、水分蒸発を抑制して肌を保護します。
セラミドNP(Ceramide NP)は、角質層に存在する脂質の一種で、主に肌の保湿とバリア機能の維持に寄与する成分です。セラミドは、角質層の細胞間脂質の一部を構成し、健康な肌の潤いを保ち、外部からの刺激や乾燥から肌を守ります。以下は、セラミドNPが美容においてどのような役割を果たすかについての情報です:
- 保湿作用: セラミドは水分を保持し、肌の乾燥を防ぎます。特に、セラミドNPはナチュラルモイスチャーファクター(NMF)の一部として、肌の保湿バリアを補強し、水分蒸発を防ぐ役割があります。
- バリア機能の補強: セラミドは、肌の表面にバリアを形成し、外部からの刺激、紫外線、汚染物質などから肌を守ります。セラミドNPの補充は、肌バリアの健全性をサポートします。
- トランスエピデルマルウォーターロス(TEWL)の減少: セラミドは肌の水分蒸発を抑制し、トランスエピデルマルウォーターロス(水分蒸発)を減少させる効果があります。これにより、肌が潤いを保ちやすくなります。
- 肌の柔軟性と弾力性の向上: セラミドの存在は、肌の柔軟性や弾力性に寄与します。これにより、肌のキメが整い、健康的な見た目が期待されます。
セラミドNPは、スキンケア製品や化粧品に広く使用されており、特に乾燥肌や敏感肌の方に適しています。ただし、製品ごとにセラミドNPの濃度や他の成分との組み合わせが異なるため、肌に合った製品を選ぶことが重要です。個々の肌質やニーズに合わせて使用する際には、パッチテストを行ったり、専門家のアドバイスを受けたりすることが良い結果を得るために役立ちます。
トランシリチン
レスベラトロールの一種で、抗酸化作用があり、しわやくすみの軽減に寄与します。
ナイアシンアミド
ナイアシンアミドはビタミンB群の一種で様々な美肌効果があると話題の成分です。ナイアシンアミドは抗炎症と美白が得意分野です。皮脂をコントロールする働きやバリア機能を強化する働きもあるので、脂性肌・敏感肌・乾燥肌の方など、すべての肌質の方に取り入れやすいエイジングケア成分と言って良いでしょう。くすみやシミが気になる方は是非トライしてみてください。角質層のバリア機能をサポートします。
ナイアシンアミド(Niacinamide)は、ビタミンB3の一つであり、美容製品やスキンケア製品によく使用される成分です。肌に対してさまざまな利点があり、その効果が広く認識されています。以下は、ナイアシンアミドが美容においてどのような役割を果たすかに関する情報です:
- 保湿と水分保持: ナイアシンアミドは肌の保湿能力を向上させ、水分を保持します。これにより、乾燥からくるかさつきや荒れを軽減し、肌をしっとりと潤わせます。
- 抗酸化作用: ナイアシンアミドは抗酸化作用を持ち、活性酸素から肌を保護します。紫外線や環境ストレスによる酸化ストレスから肌を守り、ダメージを軽減する助けになります。
- 色素沈着の軽減: ナイアシンアミドはメラニンの生成を調節し、色素沈着やシミの軽減に寄与します。これにより、肌トーンが均一になり、明るく見える効果が期待されます。
- 炎症の軽減: ナイアシンアミドは炎症を抑制し、敏感な肌を鎮静化させる作用があります。赤みや炎症を軽減することで、肌の健康をサポートします。
- 皮脂の調整: 過剰な皮脂分泌を抑制し、毛穴を引き締める効果があります。これにより、テカリを軽減し、肌表面がより滑らかになります。
- コラーゲンの生産促進: ナイアシンアミドはコラーゲンの生産を促進し、肌のハリや弾力性を向上させます。これがしわやたるみの改善に寄与します。
ナイアシンアミドは一般的に安定性が高く、刺激が少ないため、敏感肌の方にも適しています。様々な種類のスキンケア製品や美容製品に配合されているため、自身の肌質や悩みに合わせた製品を選ぶことが重要です。
ヒアルロン酸ナノカプセル
ナノカプセル化されたヒアルロン酸は、より深い角質層に浸透し、効果的な保湿を提供します。
一般的にヒアルロン酸とは、保湿成分として知られ、美容製品やスキンケア製品に広く使用されています。ヒアルロン酸は、水分を保持し、肌に潤いとハリを与える役割があります。
「ナノカプセル」と組み合わせることで、成分の効果をより効果的に肌に届けることが期待されます。ナノカプセルは、微小なカプセルのことで、成分を包み込んで安定させ、肌の奥深くまで浸透させることができるとされています。これにより、ヒアルロン酸がより確実に肌に届き、保湿や肌の弾力性の向上などの効果が期待されます。
ただし、製品ごとに使用されている成分の形態や安定性、配合量などが異なるため、具体的な製品やブランドに関する情報を確認することが重要です。製品のラベルや説明書、製造者のウェブサイトなどが、ヒアルロン酸ナノカプセルに関する情報を得る手段となります。
新しい成分や技術が登場する際には、科学的な研究や臨床試験が行われ、その成果が専門家によって評価されることが一般的です。製品の選択や使用に際しては、信頼性のある情報源を参考にするとともに、肌質や体質に合わせて注意深く試すことが重要です。
ヒト幹細胞培養液
シワの改善、保湿、美白、皮膚鎮静などの効果があります。
ヒト幹細胞培養液は、美容製品やスキンケア製品に使用される成分の一つで、幹細胞から抽出される培養液です。ヒト幹細胞は、その能力から美容業界で注目を集めており、肌の若返りや再生に寄与するとされています。以下は、ヒト幹細胞培養液が美容においてどのような役割を果たすかに関する一般的な情報です:
- 細胞の活性化と再生: ヒト幹細胞培養液には成長因子やタンパク質などが含まれており、これらが肌の細胞の活性化や再生を促進するとされています。これにより、肌のターンオーバーが促進され、新しい健康な細胞が生成されます。
- しわやたるみの改善: 幹細胞培養液が含む成分は、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の弾力性やハリを向上させる可能性があります。これにより、しわやたるみの改善が期待されます。
- 保湿と潤いの向上: 幹細胞培養液には保湿効果があり、肌の水分バランスを保ちます。これにより、肌がしっとりと潤い、乾燥からくるかさつきを軽減します。
- 抗酸化作用: 幹細胞培養液には抗酸化物質が含まれていることがあり、これが細胞を酸化ストレスから守り、肌の老化を防ぐ役割が期待されます。
- 色素沈着の軽減: 幹細胞培養液が含む成分がメラニンの生成を調整し、色素沈着やシミの軽減に寄与する可能性があります。
ただし、ヒト幹細胞培養液に関する科学的な研究はまだ十分ではなく、成分の安全性や効果についてはさらなる研究が必要です。また、個々の製品によって使用されている幹細胞培養液の成分や濃度は異なるため、製品ごとの成分リストや説明を確認することが重要です。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、ビタミンC(アスコルビン酸)の安定性や浸透性を向上させるために構造的に変更された形態の化合物です。通常のアスコルビン酸は酸化しやすく、不安定性がありますが、ビタミンC誘導体はこれらの問題を軽減することができます。また、一部のビタミンC誘導体は、特定の肌の健康や美容の側面において、アスコルビン酸よりも優れた効果を示すとされています。
代表的なビタミンC誘導体には以下のようなものがあります:
- アスコルビン酸-2-グルコシド(Ascorbic Acid-2-Glucoside): アスコルビン酸とグルコースが結合した形態で、肌の明るさを向上させたり、シミやくすみの軽減に寄与するとされています。
- アスコルビン酸リン酸エステル(Ascorbyl Phosphate Esters): ホスホリル化されたアスコルビン酸で、ニキビの改善や抗酸化作用が期待されます。
- アスコルビン酸テトライソステアート(Ascorbic Acid Tetraisopalmitate): テトライソステアートという脂肪酸と結合した形態で、肌への浸透性が向上しているとされ、抗酸化作用やシワの改善に寄与する可能性があります。
- アスコルビン酸ポリフェリル(Ascorbic Acid Polyphenol): ポリフェノールと結合した形態で、抗酸化作用が強化されています。
これらのビタミンC誘導体は、アスコルビン酸よりも安定性が高く、酸化しにくいため、製品の保存や効果の持続性が向上します。美容製品やスキンケア製品、化粧品などに広く使用され、肌のトーン均等化、シミやしわの軽減、保湿効果の向上などに寄与することが期待されています。
ビタミンF
主にオメガ-3およびオメガ-6脂肪酸を指し、肌の保護と保湿に寄与します。
「ビタミンF」という用語は、通常は特定の単一のビタミンを指すものではなく、主に不飽和脂肪酸(Unsaturated Fatty Acids)の総称として使われます。不飽和脂肪酸にはオメガ-3脂肪酸とオメガ-6脂肪酸が含まれており、これらは美容および健康に対して様々な利点があるとされています。
以下は、ビタミンFに関連する不飽和脂肪酸についての一般的な情報です:
- オメガ-3脂肪酸: 主にα-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)が含まれます。これらの脂肪酸は抗酸化作用があり、炎症を抑制し、肌の健康や弾力性をサポートする可能性があります。
- オメガ-6脂肪酸: 主にリノール酸(LA)やγ-リノレン酸が含まれます。これらの脂肪酸は皮膚のバリア機能を強化し、保湿効果を持つことが報告されています。
- 皮膚の保湿と弾力性: ビタミンFに含まれるオメガ-3およびオメガ-6脂肪酸は、皮膚の細胞膜の構成要素として機能し、保湿効果を高め、肌の柔軟性と弾力性を向上させる可能性があります。
- 炎症の抑制: オメガ-3脂肪酸は、炎症を抑制する作用があります。これが肌の赤みや炎症を軽減する効果に寄与する可能性があります。
- 抗酸化作用: 不飽和脂肪酸には抗酸化作用があり、紫外線や外部からのダメージから肌を保護する助けになるとされています。
ビタミンFの概念は、広く使われている用語ではありませんが、特に不飽和脂肪酸の重要性が美容や健康において強調されています。これらの脂肪酸は食事やサプリメント、スキンケア製品などを通じて摂取できます。ただし、過剰な摂取は注意が必要であり、バランスの取れた食事が重要です。
フィトセラミド
皮膚バリアの強化や保湿効果があり、肌の若返りに寄与します。
フィトセラミド(Phytoceramides)は、植物由来のセラミドであり、主に米、小麦、大豆などの食品から抽出されます。セラミドは皮膚の細胞間脂質の一種で、肌の水分を保持し、バリア機能を維持する役割があります。フィトセラミドは、このセラミドと同様の機能を果たす成分として、美容製品やサプリメントに使用されています。
以下は、フィトセラミドが美容においてどのような効果を持つかに関する情報です:
- 皮膚の保湿: フィトセラミドは水分を保持し、角質層に潤いを与えます。これにより、乾燥からくるかさつきや荒れを軽減し、肌をしっとりと潤わせます。
- バリア機能の補強: セラミドは肌のバリア機能を補強し、外部からの刺激や紫外線から肌を保護します。フィトセラミドがこの機能を向上させる可能性があります。
- しわやたるみの軽減: フィトセラミドが含まれた製品は、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のハリや弾力性を向上させることが期待されます。これにより、しわやたるみの軽減が期待されます。
- 炎症の軽減: 一部の研究では、フィトセラミドが抗炎症作用を持つ可能性が示唆されています。これが肌の炎症を軽減する効果に寄与する可能性があります。
- 色素沈着の軽減: フィトセラミドは、メラニンの生成を調節し、色素沈着やシミの軽減に寄与する可能性があります。
フィトセラミドは主にサプリメントとして摂取されることが一般的ですが、一部のスキンケア製品にも配合されています。ただし、個々の肌質や健康状態によって効果が異なる可能性があります。新しい製品を導入する際には、パッチテストを行ったり、医師や専門家のアドバイスを受けることが重要です。
プテロカルプスマルスピウム樹皮エキス
インドやスリランカに生息するマメ科の樹の樹皮から得られる植物エキスです。スカルプケアに特化した成分で、おもに育毛剤に使用されます。概要. 頭皮の抗老化、抗糖化による抜け毛防止効果。コラーゲンの糖化抑制や劣化防止機能、ヘアサイクル正常化作用など
弊社情報 : 40代からのエイジングヘアケア「プテロ製品情報」
フラーレン
フラーレンとは1985年に発見され、化学者の間で一大センセーショナルを巻き起こした炭素の同素体(同一元素だけで構成される分子)で、炭素原子60個で構成されるC60などの多面体の総称だ。高い抗酸化能で知られるフラーレン。様々な実験にて高い抗酸化を持つことが確認されておりますが、代表的なものとして、「ビタミンCの172倍」という試験結果があります。
情報先 : ビタミン C60 バイオリサーチ株式会社
弊社使用商品 : キャドゥ「シャインオイル モイスト」<美容室専売品>
フラーレン(Fullerene)は、球形または楕円形のカーボンクラスターであり、通常は60個の炭素原子から成り立っています。これは、1985年に発見され、その特異な構造と物理学的特性から、美容製品や医療分野で注目を集めています。以下は、美容部分でのフラーレンの特性に関する一般的な情報です:
- 抗酸化作用: フラーレンは非常に強力な抗酸化物質であり、自由基を中和することができます。これにより、紫外線や環境ストレスから肌を保護し、酸化ストレスによるダメージを軽減します。
- 活性酸素の除去: フラーレンは活性酸素を効果的に取り除くことができます。これは肌の老化や炎症、シミなどに関与する可能性があります。
- 光保護効果: フラーレンは特に紫外線A(UVA)や紫外線B(UVB)などの紫外線から肌を保護する効果があります。これにより、肌が紫外線によるダメージから守られ、健康的な状態が維持される可能性があります。
- 抗炎症効果: フラーレンは炎症を抑制する効果があるとされています。これが肌の炎症を軽減し、敏感な肌を鎮静化する役割を果たす可能性があります。
- 保湿効果: 一部の研究によれば、フラーレンが肌の保湿機能をサポートし、乾燥からくるかさつきを軽減する効果があるとされています。
フラーレンは主に高級な美容製品や抗酸化物質として使用されています。ただし、その効果に関する科学的な研究はまだ限定的であり、個々の肌質や使用者によって異なる可能性があります。新しい成分や技術を使用する際には、パッチテストを行ったり、製品の使用法に従ったりすることが重要です。
プラセンタエキス
プラセンタエキスは、動物の胎盤から抽出される成分で、美容製品や健康補助食品として利用されています。プラセンタは胎児の成長をサポートするための重要な組織であり、そのエキスには栄養素や成長因子、ホルモンなどが含まれています。以下は、プラセンタエキスが美容においてどのような効果を持つかに関する一般的な情報です:
- 抗酸化作用: プラセンタエキスには抗酸化物質が含まれており、これが細胞を酸化ストレスから保護し、肌の老化を防ぐ役割が期待されます。
- 皮膚再生と修復: プラセンタエキスには成長因子や細胞増殖を促進する成分が含まれていることがあり、これが肌の再生や修復をサポートする可能性があります。傷跡やしわの改善に寄与することが期待されます。
- 保湿効果: プラセンタエキスが肌に潤いを与え、水分を保持する効果があります。これにより、乾燥からくるかさつきや荒れを軽減します。
- シミや色素沈着の軽減: 一部の研究では、プラセンタエキスがメラニンの生成を調節し、シミや色素沈着の軽減に寄与する可能性があります。
- 炎症の軽減: プラセンタエキスが抗炎症作用を持つことが報告されており、これが肌の炎症を軽減する効果に寄与する可能性があります。
- コラーゲンの増加: プラセンタエキスがコラーゲンの生成を促進することがあり、これが肌のハリや弾力性の向上に寄与します。
ただし、個々の製品によって使用されているプラセンタエキスの種類や濃度は異なるため、製品の成分リストや製造者の情報を確認することが重要です。また、プラセンタにはアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、初めて使用する際には注意が必要です。
プロテオグリカン
プロテオグリカン(Proteoglycan)は、糖鎖とタンパク質から構成される大きな分子で、細胞外マトリックスや結合組織などで見られる重要な成分です。美容分野では、主に肌の健康や美容に関連して注目されています。以下は、プロテオグリカンが美容においてどのような役割を果たすかについての情報です:
- 保水力の向上: プロテオグリカンは多くの水分を保持する能力があります。そのため、肌に潤いを与え、乾燥からくるかさつきやしわを軽減する役割が期待されます。
- 肌の弾力性とハリの維持: プロテオグリカンはコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質と結合し、これらの繊維を強化する役割があります。これにより、肌の弾力性やハリを維持・向上させ、しわやたるみの改善に寄与するとされます。
- 抗酸化作用: プロテオグリカンは抗酸化物質としても機能し、細胞を酸化から保護します。これにより、肌の老化やダメージを防ぎ、健康的な肌を維持する役割が期待されます。
- 炎症の軽減: プロテオグリカンには抗炎症作用があるとされ、肌の炎症を軽減し、敏感な肌を鎮静化する可能性があります。
- 傷の修復: プロテオグリカンは組織修復にも関与しており、肌の傷や損傷がある場合にその修復を助ける役割が期待されます。
プロテオグリカンは、主に美容製品やスキンケア製品、化粧品などに配合され、肌の潤いや弾力性をサポートする成分として利用されています。ただし、個々の製品によって配合量や形態が異なるため、製品の成分リストや製造者の指示を確認することが重要です。
プロビタミンB5
プロビタミンB5は、パントテン酸の前駆体であり、ビタミンB群に属する成分の一つです。一般的にはパンテノールまたはパンテノールとしても知られています。ビタミンB5は水溶性ビタミンであり、美容製品やスキンケア製品に広く使用されています。以下は、プロビタミンB5が美容においてどのような効果を持つかに関する一般的な情報です:
- 保湿効果: プロビタミンB5は非常に保湿力があり、水分を引き寄せて肌に閉じ込める働きがあります。これにより、乾燥からくるかさつきや荒れを軽減し、肌をしっとりと潤わせます。
- 抗炎症作用: プロビタミンB5には抗炎症作用があり、敏感な肌を鎮静化させる効果が期待されます。赤みや炎症を軽減する役割があります。
- 修復効果: パントテン酸は肌の再生プロセスをサポートし、傷ついた肌の修復を助けます。これにより、肌の健康状態が改善され、傷跡やしわの軽減に寄与することが期待されます。
- 皮脂の調整: プロビタミンB5は皮脂分泌を調整し、過剰な皮脂の抑制や乾燥からくる過剰な反応を防ぐ効果があります。これが、肌表面を清潔でバランスの取れた状態に保つ役割を果たします。
- 抗酸化作用: ビタミンB5は抗酸化物質としても機能し、細胞を酸化ストレスから保護する効果が期待されます。
プロビタミンB5は一般的に刺激が少なく、敏感肌の方にも適しているとされています。多くのスキンケア製品、ヘアケア製品、化粧品に配合されており、様々な形態で市場に提供されています。製品の成分リストやラベルを確認して、個々の肌のニーズに合った製品を選ぶことが重要です。
ペプチド複合体(Peptide Complex)
コラーゲン合成を促進し、しわやたるみの改善に寄与します。
ペプチド複合体(Peptide Complex)は、美容製品やスキンケア製品によく使用される成分の一つです。ペプチドは、アミノ酸が特定の順序で結合した小さなタンパク質の断片であり、肌の健康に対してさまざまな利点があるとされています。ペプチド複合体は、さまざまな種類のペプチドが組み合わさった複合成分で、肌の機能向上や美容のサポートを目的として使用されます。
以下は、ペプチド複合体が美容においてどのような効果を持つかに関する一般的な情報です:
- コラーゲン生成の促進: 一部のペプチドは、コラーゲンの生成を促進すると言われています。コラーゲンは肌のハリや弾力性に重要なタンパク質であり、ペプチドがこれをサポートすることで、肌の若返りやしわの改善が期待されます。
- 弾力性の向上: ペプチドは肌組織の弾力性を向上させる働きがあります。これがたるみの改善や肌の引き締めに寄与する可能性があります。
- 保湿効果: ペプチドは保湿効果を持ち、肌の水分バランスを維持することができます。これにより、乾燥からくるかさつきや荒れを軽減します。
- 抗酸化作用: 一部のペプチドは抗酸化物質を含んでおり、これが細胞を酸化ストレスから保護し、肌の老化を防ぐ効果が期待されます。
- 炎症の軽減: 抗炎症性のペプチドは、肌の炎症を軽減し、敏感な肌を鎮静化させる効果があります。
- シミや色素沈着の軽減: 一部のペプチドはメラニンの生成を調節し、シミや色素沈着の軽減に寄与する可能性があります。
ペプチド複合体は、美容製品やアンチエイジング製品、保湿剤などに配合され、肌の健康と美容に寄与するとされています。ただし、個々の製品に使用されているペプチドの種類や濃度は異なるため、製品の成分リストやラベルを確認することが重要です。
ペンタペプチド-48
ペンタペプチド-48(Pentapeptide-48)は、美容製品やスキンケア製品に使用されるペプチドの一つです。ペンタペプチド-48は、5つのアミノ酸が特定の順序で結合した分子で構成されています。この特定のペプチドが、肌の健康と美容に寄与するとされています。
以下は、ペンタペプチド-48が美容においてどのような効果を持つかに関する一般的な情報です:
- コラーゲンの生成促進: ペンタペプチド-48は、コラーゲン合成を促進するとされています。コラーゲンは肌のハリや弾力性をサポートする重要なタンパク質であり、その生成が促進されることで、しわやたるみの改善が期待されます。
- 弾力性の向上: このペプチドは肌組織の弾力性を向上させる効果があるとされています。これが肌の引き締めやたるみの改善に寄与する可能性があります。
- しわや細かい線の軽減: ペンタペプチド-48がコラーゲンの増加をサポートすることで、しわや細かい線の軽減に寄与する可能性があります。
- 抗酸化作用: 一部のペプチドは抗酸化物質を含み、これが細胞を酸化ストレスから保護する効果が期待されます。
- 保湿効果: ペプチドは保湿作用を持ち、肌の水分バランスを保つことができます。これが乾燥からくるかさつきや荒れを軽減する効果に寄与します。
- 肌の明るさと均一性の向上: 一部のペプチドはメラニンの生成を抑制し、シミや色素沈着の軽減に寄与する可能性があります。
ペンタペプチド-48は、アンチエイジング製品や美容製品に配合され、肌の若返りや美容改善に寄与するとされています。ただし、個々の製品によって使用されているペプチドの種類や濃度は異なるため、製品の成分リストやラベルを確認することが重要です。
ポリアミン(Polyamines)
細胞の生存や増殖に関与し、肌の若返りをサポートします。
ポリアミン(Polyamines)は、窒素を含む有機化合物の一種で、生体内で広く見られる分子です。主なポリアミンにはプトレシン、スペルミン、スペルミジンなどがあります。これらの分子は細胞分裂や成長、DNAの安定性など、細胞の基本的な機能に関与しています。最近では、ポリアミンが美容にも関連する可能性が研究されています。
以下は、ポリアミンが美容においてどのような効果を持つかに関する一般的な情報です:
- 抗酸化作用: ポリアミンは抗酸化作用を持つことが報告されています。これにより、細胞を酸化ストレスから保護し、肌の老化を防ぐ可能性があります。
- 細胞分裂と再生: ポリアミンは細胞分裂に関与し、肌細胞の再生をサポートする役割があります。これが肌の修復や若返りに寄与する可能性があります。
- 保湿効果: ポリアミンは水分保持能力があり、肌を潤し、乾燥からくるかさつきや荒れを軽減する効果が期待されます。
- コラーゲン合成の促進: 一部の研究では、ポリアミンがコラーゲン合成を促進し、肌のハリや弾力性を向上させる可能性が示唆されています。
- 炎症の軽減: ポリアミンが抗炎症作用を持つとされており、これが肌の炎症を軽減し、敏感な肌を鎮静化する効果に寄与する可能性があります。
これらの美容に関連する効果にもかかわらず、ポリアミンが具体的にどのように美容製品に使用されているかは、製品ごとに異なります。最新の科学的な研究や製品の成分リストを確認することが、ポリアミンを含む製品を選ぶ上で重要です。
ポリグルタミン酸
ヒアルロン酸よりも多くの保水力があり、肌の水分保持能力を向上させます。
ポリグルタミン酸(Polyglutamic Acid)は、多くの場合、天然のアミノ酸であるグルタミン酸の多量の結合によってできた高分子化合物です。美容製品やスキンケア製品に使用され、肌の保湿や美容に対する利点があるとされています。
以下は、ポリグルタミン酸が美容においてどのような効果を持つかに関する一般的な情報です:
- 強力な保湿効果: ポリグルタミン酸は非常に水分を保持しやすく、通常は1,000倍以上の水を保持できるとされています。これにより、肌に潤いを与え、乾燥からくるかさつきを軽減します。
- 肌の弾力性とハリの向上: ポリグルタミン酸が保湿をサポートすることで、肌の弾力性やハリが向上するとされています。これはしわやたるみの改善に寄与する可能性があります。
- 角質層の保護: ポリグルタミン酸は角質層を覆い、外部の刺激から肌を保護する効果があります。これが肌のバリア機能を向上させ、外部からのダメージを軽減する役割を果たす可能性があります。
- 抗酸化作用: 一部の研究では、ポリグルタミン酸が抗酸化作用を持つことが示唆されています。これにより、細胞を酸化ストレスから保護し、肌の老化を遅らせる可能性があります。
- 敏感肌の鎮静化: ポリグルタミン酸は肌にやさしく、敏感肌の方にも適しているとされています。肌を鎮静化させ、刺激から守ることが期待されます。
ポリグルタミン酸は、保湿成分として主に美容製品、保湿剤、美容液などに配合されています。ただし、個々の製品によって配合濃度や他の成分との組み合わせが異なるため、製品の成分リストや製造者の指示を確認することが重要です。
マイクロRNA(MicroRNA)
遺伝子の発現を制御し、細胞の機能を調整する可能性があります。
マイクロRNA(MicroRNA、miRNA)は、非コーディングRNAの一種で、主に細胞内で遺伝子発現の制御に関与する小さなRNA分子です。miRNAは、遺伝子の発現を抑制する役割を果たし、その結果として細胞の機能や発育、分化、アポトーシスなどの制御に関与しています。最近では、美容分野でもmiRNAが注目を集めており、肌の健康や若返りに関連する可能性が研究されています。
以下は、マイクロRNAが美容においてどのような効果を持つかに関する一般的な情報です:
- コラーゲン生成の制御: 一部の研究では、特定のmiRNAがコラーゲンの生成を調節し、肌のハリや弾力性に影響を与える可能性があります。これがしわやたるみの改善に寄与するとされています。
- メラニン合成の制御: 一部のmiRNAはメラニン合成を制御する役割があり、これがシミや色素沈着の軽減に寄与する可能性があります。
- 細胞の若返り: 一部の研究では、特定のmiRNAが細胞の老化を遅らせ、細胞の若返りに寄与する可能性が示唆されています。
- 炎症の調節: miRNAは炎症反応を調節する可能性があり、これが肌の炎症を軽減し、敏感な肌を鎮静化する効果に寄与する可能性があります。
- アンチエイジング効果: miRNAが細胞の機能や遺伝子発現を制御することから、アンチエイジング効果が期待されます。
ただし、美容製品においてmiRNAがどのように使用され、その安全性や有効性が確立されているかはまだ研究の途中段階です。最新の研究や製品情報を確認することが重要です。また、miRNAは遺伝子発現の制御に関与するため、使用に際して慎重な評価と安全性の確認が必要です。
マイクロバイオームフレンドリー成分
肌の微生物叢をサポートする成分が注目されており、プレバイオティクスやポストバイオティクスが使用されています。
マイクロバイオームフレンドリー成分は、肌や体の微生物叢(マイクロバイオーム)をサポートし、健康な状態を維持することが期待される成分のことです。人間の皮膚や腸などには、数多くの微生物が生息しており、これらの微生物は健康な状態を維持するために重要な役割を果たしています。マイクロバイオームフレンドリー成分は、これらの微生物に対して刺激的でなく、むしろサポート的であるとされています。
以下は、一般的なマイクロバイオームフレンドリー成分の例です:
- プロバイオティクス: プロバイオティクスは、健康な微生物のバランスを維持し、有益な細菌の増殖を促進する微生物です。これらは一般的に、サプリメントや発酵食品として摂取されます。
- プレバイオティクス: プレバイオティクスは、微生物が喜ぶ栄養素で、これにより有益な微生物の増殖をサポートします。食物繊維や特定の糖類がプレバイオティクスとして機能することがあります。
- セラミド: セラミドは、皮膚のバリア機能を強化し、湿気を保持する働きがあります。これが健康な肌状態を維持し、微生物叢に適した環境を提供する可能性があります。
- フラクトオリゴ糖: フラクトオリゴ糖は、プレバイオティクスの一種で、腸内の有益な細菌の増殖を促進します。
- ホウ酸: ホウ酸は、皮膚のバリア機能を補強し、微生物叢に適した環境を維持する可能性があります。
これらの成分は、美容製品やスキンケア製品、サプリメントなどに配合され、マイクロバイオームの健康をサポートし、肌や体全体の健康を促進することが期待されています。ただし、個々の製品によって使用されている成分やその効果は異なるため、製品の成分リストや製造者の情報を確認することが重要です。
マトリキシル
コラーゲン合成を促進し、しわの改善に寄与します。
「マトリキシル」は、美容製品やスキンケア製品に使用される成分の一つで、肌の健康や見た目の改善に寄与するとされています。具体的には、マトリキシルはペプチドの一種で、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することで、肌のハリや弾力性の向上、しわの軽減などに寄与すると言われています。
主に2つの主要な形態があり、それぞれ異なる効果が期待されています:
- パルミトイルペンタペプチド-4(Palmitoyl Pentapeptide-4): 別名「マトリキシル」。コラーゲンの生成を刺激し、肌のハリや弾力性を向上させる効果が期待されます。また、しわや細かい線の軽減にも寄与する可能性があります。
- パルミトイルトリペプチド-1(Palmitoyl Tripeptide-1): こちらもコラーゲンの生成をサポートし、肌の修復と若返りを促進するとされています。
これらの成分は、アンチエイジング製品やしわ改善製品、保湿剤などに配合されています。マトリキシルを含む製品は、肌のハリや弾力性を向上させ、しわやたるみの改善に寄与することが期待されています。ただし、個々の製品によって使用されているマトリキシルの形態や濃度、他の成分との組み合わせが異なるため、製品の成分リストやラベルを確認することが重要です。
レチノール
ビタミンAの一種で、シワやたるみの改善効果が期待できます。
レチノールは、ビタミンA1に由来する成分で、美容製品やスキンケア製品に広く使用されています。ビタミンA誘導体の一つであり、肌の健康維持やアンチエイジングに寄与するとされています。以下に、レチノールの美容における効果と使用に関するポイントを示します:
- しわやたるみの改善: レチノールはコラーゲンの生成を促進し、肌の弾力性やハリを向上させる効果があります。これにより、しわやたるみの改善が期待されます。
- 皮膚のターンオーバー促進: レチノールは皮膚のターンオーバーを促進し、古い角質を取り除き新しい細胞の生成を助けます。これが肌の明るさを向上させ、くすみの軽減に寄与します。
- ニキビや毛穴の改善: レチノールは皮膚表面の油分泌を調整し、毛穴の目立ちを軽減する効果があります。また、抗炎症作用もあるため、ニキビの予防や改善にも役立ちます。
- 肌の色素沈着の軽減: レチノールはメラニンの生成を調整し、シミや色素沈着の軽減に寄与することが期待されます。
- 保湿効果: レチノールは肌の水分保持能力を向上させ、乾燥からくるかさつきや荒れを軽減する効果があります。
ただし、注意点もあります:
- 感受性の高い肌への刺激: レチノールは比較的強力な成分であり、初めて使用する際には肌が過敏になる可能性があります。徐々に導入し、肌の状態を確認しながら使用することが重要です。
- 日中の使用には紫外線対策が必要: レチノールは光に敏感で、日中の使用時には適切な紫外線対策が必要です。
- 妊娠中や授乳中の使用には注意: 妊娠中や授乳中の方は、医師に相談した上で使用するか慎重に検討する必要があります。
最良の結果を得るためには、個々の肌の状態や感受性に合わせて使用することが大切です。
温藻RG92
温藻RG92は、SARABiO温泉微生物研究所が、2012年に発見し特定した温泉微生物。 RG92エキスは温泉に生息する藻類から抽出した成分です。「抗炎症作用」「抗糖化作用」「抗酸化作用」を持つ新藻類を発見。これをRG92(Regeneration Gateway92)、つまり “92番目に発見した再生への道” と名付けました。