非公開特別資料・ヌーフイット酸性縮毛矯正・デジタルパーマ
酸性縮毛矯正
ヌースフイット GMT+スピエラ酸性縮毛矯正でちょつと伸びが足りない。
還元力が弱く、もう少し還元力を上げたいと思う時・また、逆に還元力を下げたいと思うときに目安に出来る配合表
GMT×スピエラハイブリッド配合表
■ストレート、デジタルパーマ用
薬剤 | GMT:Sp | GMT | GMT:Sp | GMT:Sp | GMT:Sp | GMT:Sp | Sp |
配合比率 | GMT2:クリーム5:SP3 | 単品 | 3:1 | 2:1 | 1 : 2 | 1 : 3 | 単品 |
チオ換算 | 6.69% | 6% | 5% | 4.8% | 3.53% | 3.2% | 2.3% |
ダメージLV | 0~1 | 1~3 | 2~3 | 3~4 | 3~5 | 4~5 | 4~5 |
仕上がり | 柔らか・滑らか | 柔らか・滑らか | 柔らか・滑らか | 柔らか・しなやか | 柔らか・しなやか | 柔らか・しなやか | 柔らか・しなやか |
対象毛 | 健康毛 白髪毛 | 健康毛 | カラー毛 既矯正毛 | ハイダメージ毛 既矯正毛 | カラー毛 エイジング毛 | ハイダメージ毛 既矯正毛 | ハイダメージ毛 既矯正毛 |
用途 | 根元、リタッチ部中心 疎水性が強く、薬剤が はじきやすい髪。 既矯正部のオーバーラップ注意 | 根元、リタッチ部中心 波状毛や捻転毛で 伸ばしやすい髪。 既矯正部のオーバーラップ注意。 | ダメージ毛のクセ直し、 質感補正。(しなやか) ワンタッチ可能 | ダメージ毛のクセ直し、 質感補正。(しなやか) ワンタッチ可能 | カラー毛のクセ直し 柔らかさ重視の質感補正 | ウィービング毛、ブリーチ毛のクセ直し 柔らかさ重視の質感補正 | ブリーチ毛、軟毛、膨潤しやすい髪 新生部と既矯正部の 塗り分けがしやすい。 毛先まで柔らかくする |
GMT2:クリーム5:SP3 の配合時は、先にGMT割合2:クリーム割合5を混ぜてからSP割合3を混合してください。
注)チオ換算5.5~6.5%はH(ハード)相当、4.5~5.5%はN(ノーマル)相当、2~4はS(ソフト)相当の還元力。 GMTの配合比率は、2:8
GMTのpH 6.2~6.8 SpのpH2.6~3.5 (pHは温度・濃度などによっても多少変化するので「~」の範囲が示されるのが正しい表示)
但し、アイロン時の水分加減によって、チオ換算4.5~5.5%でもハードに匹敵するチカラを引き出すことが出来る。
GMT使用する際、GMTの特性として加温が必要 40℃程度
チオ換算を簡単に計算
例 GMT(2:8の混合比)で、チオ換算6.0% SPはチオ換算2.3%
GMT 3:Sp 1 の場合、 GMT 6×3=18 Sp 2.3 → チオ濃度(18+2.3)÷ 容量4(3+1)=5.075% (チオ換算約5.0%)と計算する。
※ GMTコンク(2対8で希釈する前)は、GMT濃度は54%ある。但し、GMT濃度54%はチオ濃度ではないので、チオ濃度に換算すると(54÷1.8(分子量を一定にする計算))チオ換算30%
GMTコンクの原液(チオ換算30%) チオ換算30%濃度のものを5倍に希釈するので、30÷5(コンク1の割合+クリーム4の割合=5倍希釈)=チオ換算6%
※1対4で薄めた時、勘違いしやすいが4倍ではなく本来5倍希釈している(1+4で5倍希釈)
pHによる軟化(タンパク質が柔らかくなる)
GMTは、pH6.2~6.8前後、SPはpH2.6~3.5 なので、GMT主体の配合では、pHは6.0近辺になる。その為、酸性域(pH7以下)での薬剤だが、髪の等電点はpH4.5~5.5前後なので髪から見たら、pH6.0はアルカリ側(塩基性)なので若干髪(わずかに)のタンパク質は柔らかくなる。(軟化現象) Sp単体ではpH2.6~3.5なので全く柔らかくならない(傷んでいる髪にとっては重要なこと・還元だけをする(S-S結合が切れるだけ))
還元剤は温度によってウェーブ効率が上がる
還元剤の濃度を上げたり、還元剤のpHを上げたりするリスクを負う前に「温度」で還元力を増やすことが出きる!
例えば、薬剤塗布の後にドライヤーで伸びにくい部分などに熱を加えるなどで細かい調整が出来る。下記はその違いをグラフにしたもの。
※ あくまでもウェーブ効率(ギルビー法)ですので、その旨参考としてください。
参考資料:加温操作 酸性域のコールド式と加温式のウェーブ効率 未処理毛使用:1剤処理時間10分 チオグリコール酸5.0% pH6.0 2剤10分臭素酸ナトリウム6.0%
1液処理温度 | 30℃ | 45℃ |
ウェーブ効率 | 11.2% | 37.2% |
参考資料:加温操作 システインパーマのコールド式と加温式のウェーブ効率 未処理毛使用:1剤処理時間10分 システイン4.1% チオグリコール酸1.0%(アンモニア) pH9.0 2剤10分臭素酸ナトリウム6.0%
1液処理温度 | 30℃ | 45℃ |
ウェーブ効率 | 36.1% | 68.8% |
さらに知ってほしい「各種還元剤とpH・温度・放置時間のウェーブ形成力」同じチオ換算6%での特性
還元剤パワーグラフ
二十数年前までは、亜硫酸塩を配合した化粧品カール剤を除いて、パーマはすべて医薬部外品で、使用できる還元剤もチオグリコール酸塩類とシステイン類しかありませんでした。しかし薬事上の規制緩和により、システアミン、スピエラをはじめ、様々な還元剤が化粧品カーリング料として使用できるようになりました。そうした状況でも、チオグリコール酸塩類が大きなシェアを占めてはいるものの、徐々に化粧品カーリング料も傷みが少ないという特徴が支持され、パーマ剤の中で確固たる地歩を占めるようになりました。
しかし還元剤の種類が多くなって、還元剤ごとのかかりの特徴がわからないという声をよく聞くようになりました。そういった声に応えてヌースフィットが発案したのが、「還元剤パワーグラフ」です。
パーマ液の強さ、すなわちウェーブ効率は、業界の標準試験としてキルビー法を用いて表されます。キルビー法は、およそ20cmの毛束をキルビーロッドに巻きつけ、パーマ処理を行ない、その形状を測定するものです。キルビー法によって示されるウェーブ効率は、0~100%で表されますが、40%以下だと技術者からほとんどかからない、あるいはまったくかからないと言われるレベルです。
還元剤パワーグラフでは、チオグリコール酸換算濃度6%の還元剤のpHごとのウェーブ効率をグラフにしたもので、健康毛と損傷毛、室温と加温状態で測定した結果をプロットしてあります。昨今はサロンでもpHメーターを常備しているところも多く、このグラフを参考にすれば、各還元剤のpH、温度による挙動がわかり、製品選択や施術条件などを考える大きな指針となります。ヌースフイットではこのグラフをつくるために、膨大な実験を繰り返したそうです。もちろん髪質によっては、期待した結果が出ない場合もありますが、パーマ施術における、予測と結果の考察のための強力なツールになると思います。この還元剤パワーグラフは美容専門誌に掲載発表され、多くの技術者の方から「役に立った」と言われています。
但し、このデーターに基づいて施術するならば、データー提供元の「ヌースフイット製品」を対象に使用して下さい。理由として、近年化粧品登録のカーリング剤登場によって不可解な製品も多く出回る様になってきており、その詳細等を判断すると危険なものも見受けられる為、それらの製品に該当させて使用すると違う結果となり、事故にもつながりかねない為にご容赦願いたくお願い致します。※ ヌースフイットは、実験主義を会社の看板にしているメーカーで、出てくる数値などに正確性があり、業界をリードする推奨できるメーカーです。
チオグリコール酸、システアミン、スピエラ、GMTの還元剤パワーグラフ
縦軸:ウェーブ効率、横軸:pH(黒毛=健康毛、2B毛=14トーンにブリーチした毛髪)
ヒモストGMT&ハイブリッドタイプ
ミックス量早見表
ハイブリッドタイプ(GMTコンク2:クリーム5:スピエラ:3)を使用する時に解り易くした早見表
GMTコンク2:クリーム5:スピエラ:3 (先にGMTコンク:クリーム6を混ぜてからSPを混合してください)
総グラム数 | GMTコンク | GMTクリーム6 | ヒモストSP |
---|---|---|---|
10g | 2 | 5 | 3 |
20g | 4 | 10 | 6 |
30g | 6 | 15 | 9 |
40g | 8 | 20 | 12 |
50g | 10 | 25 | 15 |
60g | 12 | 30 | 18 |
70g | 14 | 35 | 21 |
80g | 16 | 40 | 24 |
90g | 18 | 45 | 27 |
100g | 20 | 50 | 30 |
110g | 22 | 55 | 33 |
120g | 24 | 60 | 36 |
GMT+スピエラ 3:1 (先にGMTコンク:クリーム6を混ぜてからSPを混合してください)
総グラム数 | GMTコンク | GMTクリーム6 | ヒモストSP |
---|---|---|---|
10g | 1.5 | 6 | 2.5 |
20g | 3 | 12 | 5 |
30g | 4.5 | 18 | 7.5 |
40g | 6 | 24 | 10 |
50g | 7.5 | 30 | 12.5 |
60g | 9 | 36 | 15 |
70g | 10.5 | 42 | 17.5 |
80g | 12 | 48 | 20 |
90g | 13.5 | 54 | 22.5 |
100g | 15 | 60 | 25 |
110g | 16.5 | 66 | 27.5 |
120g | 18 | 72 | 30 |
GMT+スピエラ 2:1 (先にGMTコンク:クリーム6を混ぜてからSPを混合してください)
総グラム数 | GMTコンク | GMTクリーム6 | ヒモストSP |
---|---|---|---|
10g | 1.3 | 5.2 | 3.5 |
20g | 2.6 | 10.4 | 7 |
30g | 3.9 | 15.6 | 10.5 |
40g | 5.2 | 20.8 | 14 |
50g | 6.6 | 26.4 | 17 |
60g | 8 | 32 | 20 |
70g | 9.2 | 36.8 | 24 |
80g | 10.6 | 42.4 | 27 |
90g | 12 | 48 | 30 |
100g | 13.2 | 52.8 | 34 |
110g | 14.6 | 58.4 | 37 |
120g | 16 | 64 | 40 |
GMT+スピエラ 1:2 (先にGMTコンク:クリーム6を混ぜてからSPを混合してください)
総グラム数 | GMTコンク | GMTクリーム6 | ヒモストSP |
---|---|---|---|
10g | 0.675 | 2.65 | 6.675 |
20g | 1.35 | 5.3 | 13.35 |
30g | 2.025 | 7.95 | 20.025 |
40g | 2.7 | 10.6 | 26.7 |
50g | 3.3 | 13.4 | 33.3 |
60g | 4 | 16 | 40 |
70g | 4.7 | 18.6 | 46.7 |
80g | 5.3 | 21.4 | 53.3 |
90g | 6 | 24 | 60 |
100g | 6.7 | 26.6 | 66.7 |
110g | 7.3 | 29.4 | 73.3 |
120g | 8 | 32 | 80 |
GMT+スピエラ 1:3 (先にGMTコンク:クリーム6を混ぜてからSPを混合してください)
総グラム数 | GMTコンク | GMTクリーム6 | ヒモストSP |
---|---|---|---|
10g | 0.5 | 2 | 7.5 |
20g | 1 | 4 | 15 |
30g | 1.5 | 6 | 22.5 |
40g | 2 | 8 | 30 |
50g | 2.5 | 10 | 37.5 |
60g | 3 | 12 | 45 |
70g | 3.5 | 14 | 52.5 |
80g | 4 | 16 | 60 |
90g | 4.5 | 18 | 67.5 |
100g | 5 | 20 | 75 |
110g | 5.5 | 22 | 82.5 |
120g | 6 | 24 | 90 |
GMT単体使用 コンク:クリーム6の割合 2対8
総グラム数 | GMTコンク | GMTクリーム6 |
---|---|---|
10g | 2 | 8 |
20g | 4 | 16 |
30g | 6 | 24 |
40g | 8 | 32 |
50g | 10 | 40 |
60g | 12 | 48 |
70g | 14 | 56 |
80g | 16 | 64 |
90g | 18 | 72 |
100g | 20 | 80 |
110g | 22 | 88 |
120g | 24 | 96 |
※髪質はあくまでも目安ですので、必ずサロンで練習・実験を行うようにして下さい。
ヒモストGMT単品 (ノンカラー毛や伸びにくい太い髪。薬剤をはじきやすい撥水毛。)
1剤塗布時の注意点
・ドライ塗布でクセの強い部分にしっかり塗布。
・加温必須で、クセの強い部分に熱が当たるようにする。
・髪の芯が取れるまで、加温放置
アイロン時の注意点
1剤お流し後は髪が乾きやすい状態なので、アルガノミクスを吹き付けてから、80%ドライ。
・乾きやすい髪は、パネルごとに水分コントロール。
・アイロンの温度は、180℃に設定し、ツインブラシを使用してアイロン。
推奨処理剤
・パワーLPD+(CMC補給)
・アルガノミクス(CMC・保水力調整)
・スプレーコンデDD(アミノ酸補給・消臭トリートメント)
ヒモストGMT 2 : ヒモストSp 1 (カラー毛で比較的クセの強い髪質。波状毛。中太毛の場合)
1剤塗布時の注意点
・ドライ塗布・ウェット塗布のどちらでも可。
・新生部はカラー毛でもできるだけ加温。
・つなぎ目より下には必ず前処理を行い、オーバーラップ気味に薬剤を塗布。
アイロン時の注意点
・絡まった髪を引っ張らないようにアルガノミクスを吹き付けてからコーミング80~90%ドライ。
・中間~毛先は、完全ドライ。
・アイロンの温度は、180℃に設定し、ツインブラシを使用してアイロン。
推奨処理剤
・マルチPP32T(タンパク質補給)
・パワーLPD+(CMC補給)
・アルガノミクス(CMC・保水力調整)
・スプレーコンデDD(アミノ酸補給・消臭トリートメント
ヒモストGMT 1 : ヒモストSp 2 (カラ ー 毛 ~ブリ ー チ 毛。軟毛や細毛、エイジング毛)
1剤塗布時の注意点
・ダメージがひどい場合はウェット塗布。
・薬剤はフィブリル間のシスチン結合に作用させやすくする為、Sp多め。
・つなぎ目より下には必ず前処理を行い、オーバーラップ気味に薬剤を塗布。
アイロン時の注意点
・絡まった髪を引っ張らないようにアルガノミクスを吹き付けてからコーミング90~100%ドライ。
・中間~毛先は、完全ドライ。
・アイロンの温度は、180℃に設定。
・ダメージがひどい場合は、ブローを入れてからのアイロンも可。
推奨処理剤
・マルチPP32T(タンパク質補給)
・パワーR2+(毛髪強度回復)
・パワーLPD+(CMC補給)
・アルガノミクス(CMC・保水力調整)
・スプレーコンデDD(アミノ酸補給・消臭トリートメント)
※髪質はあくまでも目安ですので、必ずサロンで練習・実験を行うようにして下さい。
様々な施術ケースがこれです!!
デジタルパーマ
酸性デジパ施術マニュアル
ケース①(中間〜⽑先が健康⽑)1剤︓ヒモストGMT(2︓8)
塗布の⽅法及び加温の有無。 デジタル部分が健康毛 : 加温
施術工程
前処理:⽑先にパワーLPDを塗布。
もしも、毛先に傷みがある場合はマルチPPT32の2倍希釈液を先に塗布してからパワーLPDを塗布。
カールをつけたい部分にヒモストGMTの(2︓8) を塗布。
テスト⽤のロッドを2~3本ワインディング。(実際に巻くロッドと同じサイズでワインディング。)
加温放置15〜20分。(ドライヤーやスチームでも可。)40℃程度の加温
※放置時間は、あくまで目安ですので、毛髪診断をしっかり行い決定してください。
テストカール。(テストのロッド径に対して、60〜70%のカールが⽬安。仕上がりはテストの2〜2.5倍)
1剤お流し。(ぬめりが取れるまで、よくすすぎます。)
シャンプーボールにお湯を貯め、パワーLPD+でチェンジリンス。
(LPD+は髪に直付けせず、お湯に溶かしてください。⽬安︓ピンポン⽟1個分10g)
よくすすぎます。
タオルドライ後、アルガノミクスを髪全体に吹き付けます。
(髪が濡れている状態でコーミング前に上下2周程度が⽬安)
ワインディング&加温ドライ工程
よくタオルドライして、デジロッドでワインディング。
デジパ機器で70℃~90℃で加温(15~20分が目安)、完全ドライまで乾かします。
酸化処理
bR2液にパワーR2+を10%ミックスし、2度付け トータル15分放置
(注意点︓1液に対し、1.5倍の量が⽬安。2回付け15分放置。)
ロットアウト後、よくすすぎます。
お流し後、アルガノミクスをスプレーし仕上げ。
参考資料:GMT:ヒモストSP使用薬剤
中間~毛先がカラー毛 ミドルダメージの場合の1液: ヒモストGMT+ヒモストSp(2︓1)
(プレシャンプー後に⽑先に芯が残っている場合。)
中間〜⽑先がハイダメージ⽑や既ストレート⽑、エイジング⽑ ミドルダメージの場合の1剤︓ヒモストGMT+ヒモストSp(1︓2)
(プレシャンプー後に⽑先に芯がない場合。リッジを強調したい場合はヒモストGMT+Spの2︓1)
過去にこんな問い合わせがありました。
デジタルパーマのつけ巻きと水巻について=通常のデジタルパーマとホット系デジタルパーマについて
1: デジタルパーマですがマニュアルは全て水洗タイプですがつけ巻きタイプのデジタルパーマは可能ですか?
まずご回答の前にデジタルパーマに関してですが、一般的なデジタルパーマは水洗タイプのことを言い、つけ巻きタイプについてはホット系パーマとして分類をされています。
デジタルパーマの機械を使うものの全てをデジタルパーマという表現をする方もおられますが、水洗タイプとつけ巻きでは仕上がりのカール形成が異なります。水洗タイプであれば一般的に形状記憶パーマと言われる乾かした時にカール感が強く出るウェーブを再現することができるのですが、つけ巻きのホット系パーマだと、こちらはコールドパーマの延長線上で濡れている時にカールが強くても、乾かした時にカールが弱くなるといった傾向があります。
間接熱のローラーボールの代わりに、直熱のデジタルパーマの機械を使っているイメージです。コールドパーマでローラーボールを使っているより、直接ロッドが発熱するので、熱が髪に伝わりやすく、ウェーブ形成に関しては通常のコールドパーマより、強く出せるようにはなっています。ですので、つけ巻きのデジタルパーマも可能です。ただし、1液がクリームだと、ワインディングがしにくいこと、中間水洗や2液の浸透が悪くなることが考えられますので、1液はクリームよりローションタイプにした方がいいかと思います。
また2つの工程の使い分けとしては、お客様がご自身で手入れ、カールを出しやすいのが前者、ウェーブ形成や時間短縮を強みにするなら後者になると思いますので、お客様が何を求めているかによって使い分けをした方がメニューに取り入れやすいのではないかと思います。多くのサロン様では上記のような感じで技術を変えて、ご提案されています。
水まき系(水洗タイプ)もホット系も使用する薬剤は一緒
通常のデジタルパーマ(水洗タイプ・水まきタイプ)=記憶形状パーマ・カール状のウェーブ・縮毛矯正と同じ還元して水洗、その後ドライにしていく。
温度60℃~80℃ 使用ロット 通常1つ下げて使用する
ホット系デジタルパーマ(つけ巻きタイプ)=コールドパーマの延長上で加温しているだけ・ウェーブ状のウェーブ(通常のパーマのウェーブ)
温度45℃~60℃で乾燥させないように水分を与えて加温(通常のスチーマの加温と一緒で加温ロットに変わっただけ)
※濡れていると毛髪に伝わる熱は、20℃ほど下がるので25℃~40℃程度で加温していると同じ、但し乾燥させると温度は一気に上がるので注意。
温度が直接伝わる為常温よりは強めに少し出る
2液がクリームタイプでは、浸透しにくい為にローションタイプの2液 加水を推奨する。
使用ロット 下げないで、若しくは1つ上げて使用する。(デザインによっても変わる)
まとめると
水巻(従来のデジタルパーマの施術工程) カール状のウェーブで、乾いたときにウェーブが出やすい (乾燥状態で施術)施術時間は長い
温度は、デジタルパーマの機械に準じるが一般的に60~80℃
つけ巻き(ホット系パーマ) カールと言うよりウェーブ 濡れているときはウェーブが出るか、乾くとウェーブがゆるくなる
(コールドパーマの仕上がり)(濡れた状態で施術・乾かしてはいけない) 施術時間短い 温度45℃~60℃
※ ホット系パーマは、コールドパーマの延長上で、コールドパーマを加温しているパーマ
ヌースフイット仕入ページ