酸性デジタルパーマ「Fジェル」の気になるQ&A
一人一人髪質が違う、、そんな時のQ&Aの豆知識。
Q1.
酸性縮毛矯正の施術時に、ハイダメージ毛はFジェル単品で良いか?
A.
髪質にもよりますが基本的にはFジェル単品でOKで、とても良い質感で仕上がります。
注意点としてFジェル塗布後の還元具合(還元のすすみ具合)がポイントとなります。
ハイダメージ毛でもある程度の還元は必要となりますがこれも髪質によってきます。
ハイダメージ+剛毛の場合、特に還元がある程度行われないと良い仕上がりになりません。
ハイダメージ+軟毛の場合だと比較的時間を置かなくても短時間で還元が行われますので
あまり難しくはないと思いますが、髪質に応じた還元度合を知ることが重要ポイントとなります。
Fジェル(スピエラ)単品での質感はとても良いのですが、ハイダメージ毛でも剛毛の場合はFジェルにGMTコンクを多少加える方が
より良い仕上がりになるかと思います。
加えるGMTの比率は全体量の10%~40%と多少幅がありますが、髪質に応じて加えてください。
※Fジェルはフィブリル間の側鎖を主に還元するので、今までアルカリ縮毛矯正で施術した場合の還元部分とは違いがあります。
アルカリ還元剤の場合、マトリックス部分(親水性)の還元のみです。
Fジェル(スピエラ)はフィブリル間(疎水性部分)とマトリックス部分(親水性)の側鎖を還元するのでハイダメージ毛でも伸びます。
酸性域ですので過膨潤がないためにハイダメージでも損傷が出にくいです。
ですが!アルカリによる過膨潤はなくても還元しすぎによるオーバー還元はないとは言い切れません。(よほどの事がなければオーバー還元はおきない)
よってハイダメージ毛でもFジェル単品で問題ないですが髪質(剛毛・軟毛)に応じてGMTを加えた方がより良い仕上がりになるという事です。
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Q2.
FとMの比率を変えた場合、アルカリ度はどの様に変わるか?
A.
アルカリ度は、どのF・Mによって違いが出てきますが、目安としてpHの推移で参考になる数値でご紹介いたします。
pHとアルカリ度では意味が異なりますが、Fの酸度・Mのアルカリ度の関係からある程度の参考ベースにはなるかと思います。
※<パーマウェーブの場合>
F+Mの基本比率は(F=1:M=2)ですが
ダメージ度の高い髪や極力ダメージを抑えたい場合はFの比率を高く、
硬毛・健康毛にしっかりカールを出したい場合はMの比率を高く調整します。
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Q3.
実際サルMはどんな時使う?
A.
サルM-サルファイトジェル
とにかく傷めたくない方にFとミックスで驚きの質感になります。(サルMのみの使用はしません)
サルファイトは、毛髪内にブンテ塩という塩をつくります。その際にブンテ塩が毛髪内に残る為にサラリといった質感に仕上がります。
好みにもよりますが、油の艶とはちょっと違った水分を含んだ様なサラサラ質感という雰囲気のツヤ感です。
- Fジェル・Fローションとのミックスでダメージ毛に驚きのツヤ感が出ます。サルファイトが入るとブロースタイルのパーマならブローがしやすくなります。
- とにかく髪を傷めたくない、ダメージを進行させたくない方のパーマ・ストレートに最適です。
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Q4.
F、M、サルMを混ぜた時のアルカリ度は?
A.
まずサルMのアルカリ度は3.0ですのでほとんど影響は感じられないかと思います。
(<サルM> 還元剤:サルファイト pH:8.5 アルカリ:3.0)
FとMを使用する場合、アルカリで還元力を増すという考え方ではなく、Fはフィブリル間(新水部・疎水部の側鎖)の還元、特に疎水部分の側鎖の還元を行い、Mの場合はよりマトリックス部分(親水部分)の側鎖還元を行い、両方の側鎖を還元します。
従来のアルカリのチカラで膨潤を高めマトリックスに、より還元剤を入りやすくさせるという考えとは異います。
余計な膨潤をさせればパーマのかかりは良くなしますが過度な膨潤は髪を傷めます。
考え方としてはその過度な膨潤をさせずに、新たにFのチカラでフィブリル間の側鎖も還元し「フィブリル」「マトリックス」両方の側鎖を切って過膨潤なくパーマをかけるという事です。
なのであまりアルカリ度は高くありません。
M還元用のMジェルはアルカリ度3.0/pH8.1、還元剤はシステアミン+チオグリコール酸となります。
Mローションはアルカリ度3.3/pH8.1、還元剤はシステアミン+チオグリコール酸でいずれにしてもアルカリ度は低いです。
混ぜた時のアルカリ度は混ぜるものによって計算しないと出ませんが、いずれにしてもアルカリ度を重視するほどの高さにはなりません。
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Q5.
F、M、サルMを混ぜた時のアルカリ度は?
A.
もちろん出来ますがサルMの使用は、Q3.でお答えしている様にとにかく髪を傷めたくない方にFとのミックスで質感をアップするものとなっております。
厳密に言うのであればアルカリ域のMやサルMの配合比によっては(配合比が多く)、
酸性縮毛矯正→中性縮毛矯正→弱アルカリ縮毛矯正になり、酸性縮毛矯正とは言い切れない部分が出てきますが、基本的な考え方としては酸性縮毛矯正として考えて良いとは思います。
※Fジェルを、ヌースフィット「ヒモストSP」を使用し酸性領域のヌースフィット「GMTコンク」と混合で使用した酸性縮毛矯正の方が施術的に簡単で且つ、人気のある酸性縮毛矯正施術になります。
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