ホット系パーマとデジタルパーマの違いは何ですか?

デジタルパーマ

ホット系パーマとデジタルパーマの違いは何ですか?

※「ホット系パーマ」に関して、戸惑っている方に分かりやすく表現するために記載しております。その為、場合によっては相違の意見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんがご容赦ください。

「ホット系パーマとデジタルパーマの違いは何ですか?」という問い合わせが、最近多くの美容師さんからありましたので、記載することにしました。特に年配の美容師さんからの問い合わせが多くありました。

「ホット系パーマという言葉から想像するとデジタルパーマを使った温めるパーマが想像できますが、どんなパーマなのかよく解らなくて、美容師として同業の人に聞くのもプライドもあってなかなか聞けない」「ネットで検索しても明確なことを記載していないので良く解らない」という問い合わせのものでした。

正直に申し上げますと筆者の私も当初、「ホット系パーマ」という単語を目にした時は、また新しいパーマシステムが誕生したのかと思いました。

ところが調べていくと「ホット系パーマ」とは幅広く表現すると「ホット系=温めるパーマ」の総称という表現で使っている方と「デジタルパーマ機」を使ってパーマを掛けることとして表現する方がいらっしゃいました。

「ホット系=温めるパーマ」の総称ということであれば、その通りかと思います。ただ、「デジタルパーマ機」を使ってパーマを掛けるデジタルパーマに関してをホット系パーマと思い込んでしまった方には混乱が生まれるのだと思います。

俗にいうホット系パーマ=デジタルパーマではありません。 確かにデジタルパーマ機を使って掛けたパーマであれば、デジタルパーマであることには間違いはありませんが、俗に言われる「ホット系パーマ」と「デジタルパーマ」は別物と考えると解りやすいかと思います。

デジタルパーマの機械を使うものの全てをデジタルパーマという表現をする方もおられます。

本来、デジタルパーマは「形状記憶パーマ」と言われ、乾かしたときにカール感が強く出るウェーブを再現することなのですが、俗にいうホット系パーマの場合、コールドパーマの延長線上で濡れている時にカールが強く、乾かした時にカールが弱くなるといった傾向があります。間接熱のローラーボールやスチーマの代わりに、直熱のデジタルパーマの機械を使っているイメージです。

コールドパーマでローラーボールやスチーマを使っているより、直接ロッドが発熱するので、熱が髪に伝わりやすく、ウェーブ形成に関しては通常のコールドパーマより、強く出せるようにはなっています。(但し、ウェーブとカールの違いがあります。ロット選定で変えることは可能ですが、ここではわかりやすく表現させていただきます)

※薬機法によって、コールドパーマの定義は常温での利用であり、加熱式パーマと規格や定義に相違がありますが、ここでは一般的に分かりやすく表現するためにすべてコールドパーマとして記載しましたので、ご容赦ください。 

また2つの工程の使い分けとしては、

お客様が何を求めているかによって使い分けをした方がメニューに取り入れやすいのではないかと思います。多くのサロン様では上記のような感じで技術を変えて、ご提案されています。応用範囲は広いかと思います。

まとめると

従来のデジタルパーマの施術工程 

カール状のウェーブで、乾いたときにウェーブが出やすい (乾燥状態で施術)施術時間は長い 温度は、デジタルパーマの機械に準じるが一般的に60~80℃

ホット系パーマの施術工程 

カールと言うよりウェーブ 濡れているときはウェーブが出るか、乾くとウェーブがゆるくなる(コールドパーマの仕上がり)(濡れた状態で施術・乾かしてはいけない) 施術時間短い 温度45℃~60℃

※ホット系パーマは、コールドパーマの延長上で、コールドパーマを加温しているパーマの様なものと理解すると解りやすいです。

ベテランの美容師さんなら20~30年前に「スチーマ」を使って、熱(45℃~60℃)とスチーマからの水分を加えて、パーマや縮毛矯正を行っていたかと思います。その状態と「ホット系パーマ」はよく似ています。ホット系パーマの場合、髪に加える温度45℃~60℃や髪を乾かさないで水分を加えて施術するなどほぼ考え方は一緒です。

但し、直熱ということもありますので、過信しないで行ってください。

前記に年配の美容師さんからの問い合わせが多くあったと記載しましたが、ある意味では20~30年前にスチーマを使用して施術していた方にすれば、当たり前のことなので逆に分かりずらくなり、混乱したことも考えられます。

このことを理解できれば、年配のベテラン美容師さんは比較的容易にできる技術です。

因みに弊社では、10年以上前から「酸性時短デジタルパーマ」として行ってきた技術が、俗にいう「ホット系パーマ」であります。

「ホット系パーマとデジタルパーマの違いは何ですか?」という問い合わせが、最近多くの美容師さんからありましたので、掲載させていただきましたが、参考になれば幸いです。

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